獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200609-14

Re 肝性脳症と診断された仔猫
投稿日 2006年9月2日(土)10時49分 投稿者 けりーずはうす

仔猫は現在何ヶ月でしょうか。

月齢によっては、手術まで持っていけるほど大きくなるかと言う問題が生じると思うのですが
主治医の先生が手術という選択肢を示したからには、ある程度の大きさ3−4ヶ月は過ぎていると判断してもいいでしょうか。
また、手術可能なシャントであると診断もついているのでしょうか。

たぶん、いわゆる門脈−体循環シャントと診断を受けたのだろうと思います。
手術に踏み切るかどうかは、症状、シャントの具合、などなど全体の状態から判断すべきものと考えます。

しかし、私の経験談を・・・
犬でしたが、生後4ヶ月で肝性脳症と診断。一時は命も危ぶまれ、手術を検討するために大学病院でシャントの状況を検査してもらいました。

その後、なんとか内科療法で安定し始めましたので、とりあえず手術は延期、次回悪くなってきたらまた検討することにしました。
それが去年のお正月過ぎのことでしたので、かれこれ1年9ヶ月は落ち着いたままです。
もちろん、検査をしますとアンモニアの数値は正常犬に比べると高いですが、本犬は、見た目はまったくの健康犬です。
体重をオーバーしそうなくらいですし(困)
このまま多少寿命は短いかもしれませんが、元気に一生を過ごせるかもしれません。

こういった一例もあります。
しかし、一つ考慮に入れておかなければいけないのは、猫は犬よりは動物性のたんぱく質を多く要求する動物です。
仔猫の頃から処方食でたんぱく質をセーブするのが、どの程度成長などに影響するかが問題でありましょう。

さまざまな検査に耐えるまで大きくなり、その上で手術をするのもいいかもしれませね。

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