意見交換掲示板過去発言No.0000-200702-174
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:猫の乳がん |
投稿日 2007年2月21日(水)16時25分 投稿者 プロキオン
>A先生のお考えに対して獣医学の教科書にはどのように書かれているのか教えていただきたかったのです。お願いします。 簡単に申しますと、私が学生時代に使用していた教科書には内科にも外科にも猫は登場してきておりません。まして、猫の乳腺腫には一切触れられている箇所はありませんでした。 これは、どういうことかというと、それぞれの講座をもっている教授の先生がこの本にそって授業を行うとすれば、それが教科書であって、全国的に統一された教科書などないということです。外科の先生の1人は教科書というものをまったく使用しなかったくらいです。 (私の学生時代は牛・豚・鶏の疾病を教えるところが獣医学科でしたので) では、犬や猫の病気はどのようにして学んだかというと、研修先の病院の院長先生の蔵書をみたり、研修生同士の情報交換でこの本は良さそうだという形で参考とする本を選ぶわけです。したがって、ここでも全国の獣医師によって統一された教科書というものは存在しません。学会報告、論文、症例報告、セミナー等積み重ねて治験を積み重ねていくわけですから、それぞれの疾病について異なる経験や意見の相違が生じるということはありえるのです。(獣医師の資格が1つの疾病に対して、すべての獣医師が同じ考えを共有することを意図しているわけではありません。) ですから、あるA という意見について、「教科書には、そんな事は記載されていない」と発言することが妙なことになってしまうわけなのです。「Bという本には、このように記載されていますよ」とか、「Cという論文によればそのような結論は極めてまれではないか」、というような議論の形をとるわけです。 これが、前回、言っているmie さんが自分で調べなくてはならないということの意味です。主治医の先生の説明にしてもmie さんの記載では全体的には疑問を感じる点もありますが、部分部分であれば、そのとおりという箇所もあるのです。 そこで、ひとつひとつ意味するところを確認していきながら、話を進めていく必要があるのです。 当然、その過程においては患者である猫の状態も把握していないとなりません。そうでなければ、議論がかみ合うことはないでしょう。 私は主治医の先生の説明の根拠も存じませんし、猫自体も診察していませんので、踏み込んだ発言をする気はありません。 また、私がイエス・ノーと言ったところで、何がどう変わるのでしょうか? 先日来申していますようにmie さんにはすでに思うところがあるように感じています。 mie さんのご希望の形をとるのであれば、その先生に説明の根拠となった本や論文の名称をを示していただいて、そこに説明どおりに記載されているかを確認しないとなりません。そして、他にも猫の乳腺腫についての記述を集めて、その是非を判断することになります。 疑念をもっておられるのが、mie さんなのですから、ご自身が動かずして、他の誰かが動いてくれるということもないと思います。 情報収集であれば、てけてけ先生もアドバイスをしてくださっています。
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