意見交換掲示板過去発言No.0000-200702-235
噛みつく犬の採血:当院での場合 |
投稿日 2007年2月28日(水)08時48分 投稿者 Big 1
当院にも「大暴れしたり、噛みついたりで診てもらえない」「血液検査なんてとても無理」という相談はときどきあります。 そのような場合、 1.丈夫な首輪を、絶対にすっぽ抜けないようにややきつめにつける。 2.その首輪の金具(同じ場所)に、丈夫なリードを2本つける。 上記2点をしたうえで、来院してくれるように言っています。 来院したら、診察台の上にあげ、2本のリードを二人で両側に引っ張って頭部を固定します。このときリードを持つ場所は、付け根から1メートル以上離れた場所を持つように指示しています。同時に私が後枝をつかんで、軽く後ろに引きます。この状態で後枝の血管(普通は外側のサフェナ)から採血しています。 この方法だと、口輪などの直接的な抑制法とちがい、手が滑ったりで口輪が外れたりで、保定者が咬まれる可能性も低いので安心です。また、犬の感じる恐怖心が少ないようで、何度かやっているうちにあまり暴れなくなっていきます。 狂犬病の集合注射会場でも、同様の方法でうまくいっています。 とはいえ、飼い主さんの方から「こうしてくれ」とはいいにくですね。こうした方法をしている獣医師は私だけではないので、何件か相談してみるのがいいかもしれません。
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