大なり小なり、みんなどの犬も病院は嫌いなようですよ。まあ、気持ちは分からないでもないですよね。
人間でも、注射はとっても嫌いだという人は時々お目にかかります。
それでも、人は自分の為ですからなんとか我慢しているわけです。

さて、昨今は人と暮らすマナーなどを子犬の時代に教えてくれる「パピー教室」なるものが病院で開催されることがよくあります。
このパピー教室の良い点のうち一つは、「病院はお友達と遊びに行くけど、時々痛かったり、怖かったりする」と覚えてくれることです。
当院でも、おおっぴらには開いていませんが、そういった犬たちは、私を大好きでいてくれますし、病院に対する嫌悪感がないようです。

つまり、病院の先生にお願いして何も用事がないのに遊びに連れて行ってみるのが一番近道であろうと思います。
最初は2-3分だけでもいいじゃありませんか。
病院の駐車場で車の中でおやつを食べて帰るから始めてもいいかもしれません。
何回か続けて、駐車場では震えなくなったら、車から降ろしてみましょう。
少しずつですよ。そうやって病院に近づけていき、病院の中に入れるようになったら、
おやつを先生か、看護師さんに与えてもらってください。
それを食べられるようになったら、1歩前進ですね。
もちろん、怖がっている犬を叱り付けたり、大声で命令せず、飼い主さんはあくまでも平常心を保つようこころがけてください。
また、スワレ、フセ、マテなどのコマンド（命令）をもう一度しっかり掛けなおすと、飼い主さんがいれば大丈夫という
信頼関係も生まれてきて、犬を落ち着かすのに役立ちます。

時間はかかるでしょう。でも、ある程度はだいじょうぶになるのではないかな、と思います。
がんばってください。