アナフィラキシーは突然に起こる事故ですので、予想もつかない出来事で大変辛く、悲しい思いをなさったと心痛をお察しいたします。

この症状は、いつ、誰にどの薬で起こるのか誰も予想がつきません。
しかし、症状は大変重いものであれば、一気に悪化の一途をたどり、死亡することも多いです。
人で大変有名なのは、スズメバチに刺されて起きる死亡は、ほとんどがこのアナフィラキシーショックからといわれています。
つまり、この病気を引き起こすのはワクチンだけではないということを理解していてください。
現に、農林水産省の副作用報告事例のページhttp://www.nval.go.jp/fuku2/hukusayo.htmでは、多種多様薬に対する副作用の報告がなされています。
獣医師はこういった情報が手に入るのですから、副作用報告があった薬剤に対しては十分に配慮する必要はあるでしょう。

ひとつ、誤解があるようです。
犬には、予防接種なるものが2種類存在しています。そのうち、法律で義務付けられているのは、狂犬病予防接種であり
混合ワクチンについては任意となっております。

HPも少し閲覧してみましたが、アナフィラキシー症状後の主治医の先生との連携がうまく取れていなかった様ですね。
獣医師はもともと動物が好きで、動物を救いたいという思いからこの職業を選んだ人が多いはずです。
しかし、その学生時代の情熱や、獣医師国家試験をパスした時の喜びを忘れた獣医師も多いことは、恥ずかしながら認めなければならないようです。

最期までしずくちゃんについていてくださっていた獣医師のように、我が犬のことと思い治療にあたってくださる先生も必ずいるはずです。
この先生に出会えたことは、しずくちゃんのおかげでもありますよね。
その出会いを、これから信頼関係を築いていく1歩とはできないでしょうか。

ネット越しではありますが、しずくちゃんのご冥福をお祈りします。