意見交換掲示板過去発言No.0000-200711-15
Re:心臓肥大、咳の犬のくすりについて。 |
投稿日 2007年11月5日(月)10時51分 投稿者 プロキオン
心肥大に対して、循環機能改善薬として血管拡張剤が投与されだして1週間ということであれば、まだ安定はしておらず、むしろこれからのことと考えられます。 また、この手の薬剤であれば、尿量の増加という形であらわれるかと思いますが、尿量の増加がなくて下痢ということであれば、心臓だけの問題ではなく、腎臓・肝臓そして消化管機能も気にかかります。 下痢止めが効かないというのは、これが消化管の蠕動亢進による下痢ではなく、逆に機能が低下していて消化管のうっ血や水分の吸収不良であったり、あるいは、あえて水分を排泄するためにそのような状態になっているという可能性はないのでしょうか? もし、そのようなことが起きているのであれば、心臓だけを診ているわけにもいかないと思います。 漢方薬は「隋証療法」となります。この「証」を診るためには「四診」が中心となりますが、動物の場合では、これがきわめて判断しがたいという難点があります。「証」があっていないと治療のための薬剤が、まったく異なるベクトルへと働きかけることになりますので、逆効果となることもありますし、漢方薬の副作用にもかなり強いものもあります。 動物にとっては、使い方の難しい薬剤だと思います。
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