獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200801-123

Re:悩んでます。
投稿日 2008年1月22日(火)10時30分 投稿者 チーママ

せっかくの可愛い寝姿ですので、画像をアップしておきました。
確かにこの子が、この世にいたのだという証に。

とてもつらいお気持ち、良く分かりますよ。
ダメな飼い主さんではありません。誰でも同じ気持ちになりますよ。
「どうして?」「何故この子が?」「どうやったら救ってあげられたの?」「本当に万事を尽くせたの?」
そうした思いが渦巻いて、なかなか気持ちの整理がつきませんよね。
私も若い愛兎を突然なくした時は、同じでしたよ。
でもね、この子はそういう運命だったからこそ、ZEROさんの手元に来たのだと思いますよ。
世の中にはまだまだ、具合が悪くても病院に連れて行ってもらえない子や、あまりの手間と医療費で、ほどほどの治療しか受けられない子もいます。飼い主さんがもっと手を打てる環境なのに、です。
確かに獣医療は日々進歩し、日本のどこかの病院ならもっと生き延びたのかもしれません。でも今だ、どうしても治せない病気もあります。特にFIPに関しては、子猫の致死率はとても高いのですね。
試しに「FIP 猫」で検索してみてください。その発生メカニズムをみると、これはもう「たまたま風邪をひいてしまった」「たまたまガンになってしまった」と同じような事だと分かります。
つまり、この子猫ちゃんの持って生まれた運命や寿命だと思いたくなります。
そして、そうした子猫ちゃんだからこそ、ZEROさんのところに来たのかもしれません。
もしショップで発病していたら、これほどまでに手厚く愛されて看病されたかと、考えてみてくださいな。
この子猫ちゃんは、せめて沢山の思いやりと愛情に恵まれるようにと、ZEROさんの手元に来たのではないでしょうか。
また、ZEROさんは子猫ちゃんに何かの気持ちや思いをもらいませんでしたか?
何かを感じたのなら、それが子猫ちゃんのこの世の務めだったのではないかしら?

私もウサ娘のおかげで、世のウサギのイメージと本当は驚くほど違うこと、ウサギの賢さと難しさを教えてもらいました。そして「短い運命の娘だからこそ、あれほど天真爛漫に楽しそうに短いウサ生をかけぬけていったのだ」と、愛兎の事を思えるようになりました。
どうか獣医さんと共に子猫ちゃんを支えた日々を噛みしめて、愛らしい子猫ちゃんが残していった暖かい思いを大事に、きてくれてありがとうと見送ってあげてくださいね。
この短い運命の子猫ちゃんが生まれた証は、ZEROさんが記憶している限り、いつまでも残っていますよ。

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