意見交換掲示板 2008年8月31日(日)03時28分

私の飼育経験からいうと、老衰死の犬の多くは「ごはんはもういいよ」になります。
食べられない食べたくないというより「もういいんだ」と言っている感じを受けます。
そんなとき飼い主としては、食べたいけど食べられないんじゃないか? じゃ柔らかくしてあげよう、口にしやすいように小さく分けてあげよう、食べたくないのか? じゃ食べたくなるようにおいしそうな匂いのものにしてあげよう、今まで好きだった食べ物あれもこれも用意しよう・・・いろいろ考えていろいろ工夫して食べてくれるよう努力します。その「どうにかして食べてほしい」といろいろ苦心することが、「亡くなったのは悲しいけれどやるだけのことはやった」とあとになって思える大切な作業のような気がします。犬は食べないことでわざとそういう作業をさせて、最後にたくさん心配をかけて飼い主の心を占領して「ああ、愛されてうれしい」という思いで旅立っていくのかもしれません。
食べることを「もういいよ」にすることで、犬は人との絆の集大成を自ら演出しているような気がしてなりません。

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