意見交換掲示板過去発言No.0000-200809-29
Re:Re:Re:会陰ヘルニアと僧帽弁閉鎖不全症 |
投稿日 2008年9月7日(日)23時10分 投稿者 けりーずはうす
はっきりと申し上げるなら、犬の心臓の状態を診ていないので、手術に踏み切るべきかどうかの判断材料がないということになります。 もしも、手術に不安を抱えている理由が心臓の状態ならば、別の心臓専門医に診察していただき 会陰ヘルニアの手術に耐えられるのか、しっかりと検査をしていただいてはいかがでしょうか。 一口に僧帽弁閉鎖不全症といっても、段階があります。 しかし、この診断も様々な検査を経て得られるものです。 また、会陰ヘルニアにもいくつか病態があります。 よくあるのは前立腺と膀胱の脱出により排尿が困難となり、緊急に処置が必要になる場合です。 この場合、発見が遅れますと、命に関わります。 通常、押せば戻る場合や、ヘルニア部の大きさが時によって変わる場合は、膀胱や前立腺の単独の脱出ということになります。 また、これらの排尿困難を繰り返すことで、大腸にも異常をきたす場合もあります。 私が少し前に手術をした症例は、お腹の脂肪が脱出してもどらなくなり、緊急の処置をしました。 これらの緊急の処置になる動物も、急にヘルニアの穴が開いたわけではなく、数ヶ月あるいは数年この病気を患っていたのですが 何かのきっかけでこういった状態に陥ります。 つまり、ごんままさんのマルチーズさんもいつこの状態になるのかわかりません。 もちろん、ならない可能性もあります。 手術をするにしても、しないにしてもこんごどのように対処していくべきなのかを話し合われる必要があるように思います。 犬が肥満であったり、よく鳴いてお腹に力を入れることが多い場合などは、ヘルニアの穴に 臓器が入り込む可能性が高くもなりますので、これらの原因を取り除くことも大切でしょう。
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