意見交換掲示板過去発言No.0000-200809-30
Re:Re:Re:Re:会陰ヘルニアと僧帽弁閉鎖不全症 |
投稿日 2008年9月8日(月)11時10分 投稿者 プロキオン
>はっきりと申し上げるなら、犬の心臓の状態を診ていないので、手術に踏み切るべきかどうかの判断材料がないということになります。 早い話が、けりーずはうす先生がおっしゃられているこの点につきると思います。 私は、会陰ヘルニアの症例というと1例しか遭遇しておりませんが、その犬のケースでも心臓に問題がありました。 で、どうしたかというと、心臓の方の調合薬を服用してもらいました。心臓の状態が改善されて安定したらと考えていたわけです。ところが、薬を服用するとヘルニアの内容物が腹腔内に自然に戻ってしまうという状態になりました。おそらく、心臓に由来して腹水が貯留し、その圧力でヘルニアが生じていたという事になるのだと思います。 ヘルニアがそのようなレベルでしたので、飼い主さんも手術は希望されず、その薬を服用させて落ち着く、服用をやめてしばらくすると再度ヘルニアが出てくるので、また薬を取りにくるというようなことを何回か繰り返していました。そのうちに犬の寿命がやってきたという顛末でした。 内服薬でヘルニアが治るということではありませんが、ヘルニアの程度によっては、このような対応もあるということになります。 これは、手術しないでも大丈夫という意味ではなく、ヘルニアの程度や心臓の状態を把握できていなければ、手術の適否は判断できないということを言いたいわけです。患者の状況によって、まったく異なる選択となりえるということです。 つまり、冒頭のけりーずはうす先生の言葉に戻るということであって、その補足を意図しての発言ということになります。
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