意見交換掲示板過去発言No.0000-200811-17
Re:猫の破れた皮膚について |
投稿日 2008年11月4日(火)09時36分 投稿者 だぬどん
「自家製ラップ療法/開放性ウェットドレッシング」とありますが、 これは獣医師が施術しているのでしょうか。 それとも、話だけ聞いて黒猫さんが自己流でやっておられるのでしょうか? 後者であれば、今のままでは治らないので専門家に任せた方がいいと思います。 というのも、みたところ傷は不良肉芽でがっしり覆われているので、 この不良組織を除去(デブリードマン)しなければ、両性肉芽はあがってきません。 つまり、傷は小さくなっていきません。 ドレッシングでデブリードマンする方法もありますが、 けっこう難しくて、自分ら獣医師でも悩むことが多いです。 見よう見まねでは厳しいです。 傷が開いた理由ですが、たとえば副腎皮質機能亢進症や猫エイズなどの病気があれば、 傷の治りは悪くなります。 健康な子で、キチンと縫合された傷が開くは、多くの場合感染(主に舐めによる)です。 大きな傷を無理して縫い合わせて、テンションがかかりすぎて開くこともあります。 治療法としては、たとえば外科的デブリードマンで不良組織を取り除き、 その後適切なドレッシング法で肉芽を形成させる方法もあると思います。 少々時間がかかるのと、動く場所なので管理しづらいのが欠点でしょうか。 現実には、ネコの性格や年齢、飼い方などあらゆる情報を総合して 最適な(と思われる)治療法を検討する必要があります。
|
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |