獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200811-19

Re:猫の破れた皮膚について
投稿日 2008年11月4日(火)12時39分 投稿者 パールちゃん

一飼い主ですが、縫合について経験談を。
うちの猫の場合は背中の中心でしたが、犬に噛まれた(と思われる)そのあと1ヶ月ほどしてから10円玉大の傷がパックリと開きました。
本人はまったく気にせず熱も出さず普通に活動していましたが、気づいてすぐに病院へ。
周囲の皮下までたっぷり消毒液を入れて洗い流すようにしてから完全に縫合しましたが、そのときかかりつけ獣医さんが、だぬどん先生が下記で示されたように「大きな傷を無理して縫い合わせて、テンションがかかりすぎて開くこともあります」と言っていました。
その言葉の通り、2日後くらいにはまた開いてしまいました。
ストレスを考えてカラーをつけない方針だったので、猫が自分で噛み切って抜糸してしまったせいもありますが、全体を縫合することによる「ひきつれ感」が強かったようです。
次の策として、傷の両端だけ少し縫合し、その部分の皮膚がくっついたらまた少し縫うという方法を獣医さんが提案してくれました。その間、真っ赤な部分からシリンジを差し入れて周囲の皮下ぐるりに消毒液を家庭で毎日入れるようにとの指示がありました。
はじめの1〜2日のうちは消毒をきちんとしていましたが、猫本人が消毒液の匂いを気にして舐めたがりました。消毒液をやめてみると猫本人は傷部位には関心をもたず舐めない。
それを獣医さんに相談したら、じゃ消毒液はやめよう、ただし感染症に気をつけたいから患部を見るだけだけど一日おきに通院してくれる?と。
一日おきの通院で患部目視、1週間ほどして第一段階の縫合がくっついたので第二段階の縫合を傷の両端に少し、また1週間ほどして傷の直径が1センチ弱になったのを確認して最後の縫合。最初の完全縫合と合わせて都合4回縫ったわけですが、すべて無麻酔、鎮静剤もなし。
その猫は通院のため車に乗るのも病院もいやがらない性格で、診察台に乗せられて人にさわられるとすぐにリラックスして香箱作ってゴロゴロ言い出すくらいなので、この性格も治療のうえで幸いしたと思います。ゴロゴロとノド鳴らしながら縫わせてくれる子は珍しいよと獣医さんに言われました。
傷の部位も違うので参考にはならないかもしれませんが、こんな治し方もありますよということで一例まで。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。