獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200912-22

Re:声帯手術について
投稿日 2009年12月13日(日)12時15分 投稿者 プロキオン

家庭犬の躾をしている専門家さんに伺うと、吼えなくさせるという事が他の何よりも難しいそうです。
それは犬の習性として吼えて知らせるがあるからです。そういうことを求めて家畜化して人間の傍にいるようにしてきた歴史があるのです。時代が変わった、こちらの家庭の事情もあると言われても、犬が人間と歩いてきた歴史とその過程の方が、ずっと長いですよね。
吼えなくさせるというのは、それだけ手間暇がかかることなのですが、同時に吼えている原因の解決を図らないとなりません。
吼える理由があるのにもかかわらず、吼えてはいけないというバツを与えられていると犬にしてみれば、混乱するだけだと思います。いろいろ試されているようなのですが、それも主人がしっかりとして問題の解決を図るという事がおろそかのままですと、いまひとつ効果的ではないのではないでしょうか?

おそらく、その犬は「主人」を求めているのだと思います。自分を群れの一員として受け入れてくれて、自分を守ってくれるリーダーのことです。
リーダーを信頼してこそ、さまざまな躾も入るものです。犬は頭が良いですから訓練すれば、いろいろなことができるようになりますが、訓練でできうようになるということと、自らの意思でリーダーに従うというのは、行動として同じに見えても違う行為です。

雷を恐がって悲鳴をあげる犬であれば、鎮静剤を与えるよりは、飼い主さんが雷を少しも恐れていない事をわからせてあげて、その犬を抱き寄せて声をかけてあげることです。その繰り返しです。雷を恐れぬ強い飼い主が自分を守ってくれていれば、自分には何も起きないんだということを犬が知ることです。

住宅環境と4年という時間を考えると、マッチングの問題もあったかもしれませんね。となると、それを乗り越えるさらなる頑張りが必要かもしれません。




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