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災害と動物掲示板過去発言No.0700-201102-10

河北新報ニュース記事 3日ぶりに一時帰宅
投稿日 2008年6月19日(木)02時47分 投稿者 パール@ペット防災ネットワーク

http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1029/20080618_04.htm
日常の暮らしへ一歩 3日ぶりに一時帰宅 一関

※画像 汚れたイワナの養殖池を確認する佐藤雅樹さん。後方には土砂崩れの山=17日午後1時30分ごろ

 岩手・宮城内陸地震で、岩手県内の被災地では17日、避難所暮らしが続く岩手県一関市厳美町の住民らが3日ぶりの一時帰宅を果たした。子どもたちの学校も再開。水害が心配される磐井川の「土砂ダム」の撤去に向けて、現場に向かう工事用迂回(うかい)路が造られた。ブラジルから帰国した達増拓也知事も現地入りし、復旧への動きがようやくスタートした。

 一時帰宅が許された一関市厳美町の住民たち。3日ぶりにようやく戻ったわが家で、住民らはひと息入れる間もなく、散乱した家具や食器の片付け、田んぼや養魚施設の見回りに追われた。

 一時帰宅したのは、国道342号の寸断で孤立している市野々原、槻ノ木平、祭畤(まつるべ)三地区の22人。自衛隊ヘリで地元に降りると足早に自宅へ向かった。

 市野々原地区のイワナ養殖販売業、佐藤雅樹さん(50)は自宅前にある養殖池に駆け付けた。水は茶色に濁り、イワナ数百匹が水面に。

 「地崩れで水が濁ってしまった。このままでは残りの魚も死んでしまう」。急いで養殖池に水を引く裏山の沢に登り、壊れた配水パイプを修復。自宅に戻ると、小学5年の長女のランドルセル、父親が大事にしている釣りざおを手にした。

 農業佐藤宮男さん(65)は1.5ヘクタールの田んぼへ向かい、水を流して稲を潤した。「枯れている田もあった。すぐにでもまた来たい」と話した。

 槻ノ木平の無職佐藤武明さん(71)は飼い猫の姿を見つけ、ホッとしたのもつかの間、自宅の状況にあぜんとした。「地震直後よりひどい。余震で食器や調味料の瓶が割れてしまった」。貴重品を袋に詰め込み、避難所に戻ると、「当分は自宅に戻れそうにない」と嘆いた。

 愛犬との再会を果たした会社員男性(30)も。おびえるようにしていたシベリアンハスキーを見つけると、「大丈夫か」と抱き締めた。

 避難所に戻った住民らは、先の見えない避難暮らし、待ち受ける復興への長い道のりに笑顔が消えていた。「被害の度合いはどうあれ、いったん戻れただけでも良しとしたい」。地元行政区長の農業佐藤勝雄さん(70)は住民らを鼓舞するように語った。
2008年06月18日水曜日

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