災害と動物掲示板過去発言No.0700-201102-33
昨夜某テレビ局で |
投稿日 2010年1月17日(日)11時53分 投稿者 プロキオン
阪神淡路の大震災をドキュメンタリータッチで描いたドラマが放映されました。被災地で被災者の視線にたって報道機関がどのように活動したかという内容でした。 この報道機関というのは、神戸新聞のことでありまして、どのように取材が行われたのか、社屋の被災に際して他県の新聞社の協力で新聞を発行したり、配達先の家々が亡くなった中でその新聞を無駄にすることができずに市中で読んでくださいと配る新聞店主の話などが紹介されていました。 メインの話となるのは、死体や傷ついた人達にカメラを向けることを躊躇ってしまうカメラマンの話なのですが、その姿も人として正しいし、それでも今現場で目の前で起きていることを記録し伝えることも記者やカメラマンであれば、必要なこととも言えます。 倒壊した家屋の瓦礫の下に親が埋まったままの新聞社論説員の書いた社説「被災者になって分かったこと」の話と母親の骨を鍋にいれて抱えている少女の話(ドラマでは少年になっていました)は、以前から耳にしたことがありましたが、1つの挿話とするには、あまりに大きな内容だったはずです。そんな無数の切ない話があり、被災者の無念とか不条理と思う気持ちが十重二十重に被災地を取り巻いていたはずなのです。 そんな中で、被災地に生きるための希望や情報を伝えたのも新聞であり、全国から寄せられた善意であり、被災者が自ら助け合おうとする姿でした。 また、15年前に、瓦礫の下から全身に焼けどを負った猫がテレビカメラの前に突然飛び出してきて、被災地には人だけでなく、動物もまた精一杯明日へ命を繋ごうとしている事を知らされました。 動物達も救わなくてはと全国から獣医師やボランティアが神戸をめざし、レスキュー活動が始まりました。その活動もまた記録されました。 おりしも、ハイチで大きな震災が発生し、とてつもなく大勢の人命が失われています。決して他人事で済ますことができるわけではありません。 もとより、政情が不安定なお国柄であり、無政府状態とか暴動とかよろしくないニュースが届いております。こんなときにこそ、心を一つにして災害に立ち向かっていって欲しいと願っています。 追記: 焼死した母親の骨を鍋にいれて抱えていた少女の話ですが、私が耳にした話では、その少女は母子家庭であり、その話を聞いた記者も何もできずに被災者収容施設を後にし、その後巡り会う事もできないままでいると伝えられています。 昨夜の放送で、その後の安否が分かるようになるとよいのですが。
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