獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200207-66

3題
投稿日 2002年7月17日(水)23時14分 はたの

>ゆっこ様
 なるほど・・ご事情、多少ともわかりました。
 トイレの件は複雑な思いが錯綜していてそうですね・・・。なんにせよ、うまくできるセッティング可能なら結果オーライでしょう。
 先住犬を去勢せず、新入りを去勢したのは大正解です。マルチーズのほうは、おそらく、「本来なら子供っぽいワガママは許されない月齢になりつつあるのに、誤解して、好き放題やっている」のでしょうね。
 おとなしいとはいえいずれ、キャバリアの堪忍袋の緒が切れる瞬間が来ようかと。その際、決して、キャバリアを叱らない、という「共通理解」をご家族で持つことが大切かと。ケンカではなくしつけですから。キャバリアの殺傷能力とマルチーズの大きさの比からして、多少血が飛び散る程度ですむことがほとんどでしょうし。尿をちびって2 3日食欲もない、ぐらいのことがあるほうがむしろ長期的には望ましいと思います。
 ご家族を咬むのも、きつく叱っていい頃合でしょう。もと我が家でしたら、洩らすぐらいのことはやると思います。怪我をさせないように、が、精神的にはショックがあるように、ひっぱたくなり。「ちびるぐらいの強烈な一回」なのが大切だろうと思います。

>ソロモンさま
 いろいろと思いがあるのは妥当と思うのですが、影ばかりでなく、光を見ることも大切かと。ことにネガティブな言説を表明される際には、あえて慎重になられる必要がありましょう。

>ワシントン条約では禁止されている、スローロリスが何故か36万という
>高値で売りに出されていた時には、非常な怒りを感じて

1 ワシントン条約で国内販売が「禁止」されることはありません。第一に、同条約は国家を縛るものであって、個々人や企業には関与しません。サイテスが国家を制限→国家が法令を整備→法令が国民を制限 なのですね。サイテスと国民とは、ある意味では、直接の関係はないのです。国際司法裁判所が、コツ化からの訴えは受け付けるが、1市民からの訴えは門前払いするのが原則なように。
2 サイテスは国際商取り引きを「禁止する」主旨ではありません。国内の保護団体にはあえて片方を強調するところもあるようで、誤解なさるのも無理はないのですが・・・。
 あくまでも「規制」するものです。定められた要件を満たせば国際取り引きはなんら問題ないのです。
 サイテスの目指すところはふたつあります。絶滅の回避と、絶滅を回避した上での利用、です。だからこそ、飼育下繁殖個体の取り引き要件を緩く設定して、公金を投じずとも、民間の努力によって飼育下繁殖技術が開発されることを誘導しています。実際、「業者が開発したノウハウが研究者や保護団体を経由して野生個体群に還元される」ことも珍しくはありません。
 ですから、ソロモンさまの感じられた思いはともかく、サイテスの主旨からいえば、「飼育下繁殖をされた希少種が高価で売られること」は、「安く売られる」よりはずっと良いことなのです。
 サイテスの全文を一度熟読なさることをお勧めします。ある意味で非常に現実的なものなのです。あるいはそこに不純さを見られて幻滅なさるかもしれませんが、私などは、現実社会の経済論理や人の欲望というパワーをうまく利用して自然に還元しようとした努力に拍手するものです。

>繁殖した親(?)は密輸ではないのか??と、モヤモヤ。
 こうしたことは、密輸であることを示す相当な根拠を得てから言われるべきではないでしょうか。
 広報にまでは当たっていませんが、簡単に調べた限りではスローロリスは附属書2類です。ということは、個体ごとの証明書類は発行されません。繁殖者やショップが正当性を示すために公的な証明を得ようとしても、それは不可能なのです。2類で証明書を発行してもらえるのは輸出する場合のみですから。・・・となると、責任はショップにはあり得ません。最大限に良心的であっても、「親が密輸個体でないこと」「本当に国内で繁殖したこと」を示すことはできないのですから。
 どこに責任があるかといえば、そういう法律を作った国会、そしてそういう国会議員を選んだ我我全員にあるのです。
 ソロモンさまはお気に召さないかもしれませんが、サイテスとはそういうものなのです。ソロモンさまにお考えを変えよとは申しませんが、サイテスを引き合いに出すのはやや筋違いかと思います。

>ちえごんさま
 いまのうちにお節介ですが一言。
 4人のお子さんが仔犬をいじり倒さないように、予めルールを決めておくのがよろしいかと。寝不足にさせて疲れさせて具合を悪くする、ってよくあるパターンです。仔犬は寝るのが仕事、仔犬のほうからアプローチしてきた時だけヒトが相手をするのが原則、ヒトから仔犬をかまわない、ようになさることをお勧めします。

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