イヌ掲示板過去発言No.1100-200306-137
reえむさん |
投稿日 2003年6月26日(木)03時53分 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 ショックは判ります。私も何匹も死なせていますから。 ただ、ものは考えようでして。 ヒトと違って動物は、「自分はガンだ!」などとうろたえたりはしません。であれば、えむさんがうろたえる必要もありません。 ガンだろうと他の要因だろうと、生き物はいつかは死ぬのです。死因がガンかそれ以外かはあまり関係ありません。いつかは死ぬことを覚悟で飼いはじめたはずです。 そして動物たちは、見苦しくなく死んでいきます。勉強になります。尊敬できます。 いわゆる「楽しい、愉快な」ことではありませんが、死を見つめるのもまた、生き物と暮らす魅力のうちでしょう。 できること。 むろん、高度な治療も。 ですが、と同時に、それ以上に大切なのが、生活の質(QOL)の維持です。痛みや苦しみを軽減すること、不安を与えないこと。 どの程度のデメリットまでなら許容して、たとえば高度な治療のために入院させるのか、どこを越えたら多少短くなっても「最後の安楽な日々の提供」に切り替えるのか、いろいろな場合について考えておかれることをお勧めします。動物の心理のこともむろんですが、お金のことも考えておく必要があります。 また、自宅のどこに寝かせるのか、どうケアをするのかも要検討です。 拙宅でも垂れ流しになってしまったイヌに風呂場をしばらく明け渡したことがありました(イヌが濡れないように湯船の中でこそこそシャワー浴びてました)。苦痛を軽減させるためにもし必要な場合、ご自宅で点滴の管理などできますか? 場合によっては練習がいるかもしれませんし、かかりつけの獣医師にご自宅を見てもらうのがいいかもしれません。 今回のがただの膵炎だとしても、いずれは別れが来ますから、考えておいてソンはありません。 べそべそして体調を崩すのも、生き物と暮らす醍醐味のうちですよ。 誰の言葉でしたっけ、「たとえ振られるとしても、恋愛しなかったよりはマシ」、です。 |
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