獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200307-140

Re:イヌごはんについて
投稿日 2003年7月28日(月)03時32分 パールちゃん

DEKOさんへ。

犬に良い食べ物・悪い食べ物、たしかに諸説ありますね。
何が科学的に正しいかには興味はありますが、
私は、うちの子にはヤバそうなものはあげないぞ≠ナす。
あえてニンニクを与える必要を感じないし、生キャベツを与える必要も感じません。
ご自由にどうぞ、とニンニクやキャベツを固まりのまま置いておいたとしても、
きっとうちの子たちは食べないと思います。
豚肉を置いておいたらきっと食べるだろうなぁ。
生でも加熱したものでも。切り身でも一頭丸ごとでも(-_-;)
でも我が家では豚肉は一切犬に与えません。
経験的に、豚肉を犬にあげるとおなかをこわすからです。
寄生虫の心配よりも、豚の脂肪を消化するのが犬は苦手なんじゃないかと思います。

よく、うちの犬は野菜が好きですっていう人がいるけれど、
味や匂いの点で本当に好きなんじゃなくて、受けねらいで食べるんじゃないのかなーと思ったりします。
野菜を初めて食べてみせると「わっ、こんなの食べるの?」と人間は犬に笑いかけます。
人間が喜ぶのがうれしくてやってるうちにその味に慣れるんじゃないのかなぁ。
人間用のおかずから野菜をあげたりするとうちの犬たちも喜びます。
味のついたおひたしや煮物など大好きです。
それは人間の食事に参加している楽しさと単に食い意地が張っているせいであって、
野菜だけを犬ゴハンとして食器に入れて「さぁ、どうぞ」と置いたとしたら、
「こんなのいやだよぉ」と犬目になると思います。
野菜は犬にとって主食には適しませんね。

昭和初期まで日本の犬は残りメシに味噌汁をかけたもので生きていました。
煮干なんぞ混じっていたらすごいごちそうです。
それでも犬は育ったけれど多くの犬は長命ではありませんでした。
犬を病院に連れていく習慣なんてなかったし、各種病気の予防もしていなかったし、
なんだかわからないけど死んじゃった、という例が多かったことでしょう。
犬を病院に連れていく習慣ができて診断と治療も進歩しましたが、
健康の基本である食生活について何を選んでどう与えるかは飼い主次第ですね。
マリンさんのように「この子にはこれがいいんだ」を見つけることって大切だと思います。
今、調子がいいなら、その食餌はその子の体質に合っているといえます。

ただね、なんでも食べる子にしておくほうがいろんな面でいいと思います。
手作り食の場合、作る人にもしも何かあったとき、なじんだ食餌を変えざるをえない場合があります。
犬がもし入院した場合、入院中の食餌をどうするか、
犬がもし病気になった場合、処方食への切り替えをどうスムーズにするか、等々。
災害に遭ったら支給されるドッグフードをありがたくいただかなくてはなりません。
あるいは、人間に配られる炊きだしのおにぎりをこっそり分け合わなければなりません。
何もトッピング無しのドッグフードも、白ごはんも、喜んで食べる犬にしておくにこしたことはありません。

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