イヌ掲示板過去発言No.1100-200511-22
Re:教えて!朝四時にないてしまいます。 |
投稿日 2005年11月8日(火)11時57分 投稿者 パールちゃん
ひなさんへ。 14歳はおじいちゃん犬ですね。人間と同じで高齢になるといろんな感覚がにぶってきて、それまで習慣だったことも乱れてきます。散歩のときにしか排泄しないよう我慢するとか、朝の散歩は6:30ぐらいとか今まではそれを習慣にしていても脳の衰えがそれを続けることをむずかしくさせてしまいます。肉体的にも衰えてくるため、少しおしっこがたまっただけで我慢ができなくなります。若いときはパンパンにおしっこを溜めることができた膀胱も、老化とともに膀胱の壁の筋肉が薄くなって張りを失うので溜めておく力がなくなってしまいます。人間もそうですよね、齢をとるとトイレが近くなります。 さて、朝4時過ぎに鳴いてしまうのを少しでも遅らせるには、晩のお散歩のほかに夜ひなさんが寝る前に一度おしっこに連れ出してあげるという方法があります。遠くまで行く必要はなく、散歩用リードにつなぎかえて家の前まで出ておしっこをしたらすぐ戻るというだけでもいいです。それだけでも犬はずいぶん楽になり、朝まで安眠できるはずです。寒い時期、深夜に外に出るのはおっくうですが、おじいちゃん犬のためにがんばってあげてください。犬の寝床はあたたかくしてあげてくださいね。あと、おしっこを出すと急に血圧が下がって体温も低くなります。それは高齢犬の心臓には負担がかかりますので、走ったりあわてたりせずゆっくりした動作で付き添ってあげてください。 もっと高齢になれば定期的な排尿ということもままならなくなり、連れ出してくれるまでおしっこを我慢することができなくなると思います。いつもいる場所でしちゃったとしてもけして叱らずに、逆に「そこでしてもいいんだよ」と誉めてあげてくださいね。排泄を我慢するのはとてもつらいことです。それを我慢しなくていいのはおだやかな老後の条件の大切な要素のうちのひとつです。 |
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