イヌ掲示板過去発言No.1100-200511-23
Re:体に良いものは? |
投稿日 2005年11月8日(火)12時37分 投稿者 パールちゃん
ウメさんへ。 イヌはもともとは肉食です。人間は主に野菜からビタミンやミネラルを摂りますが、イヌはその代わりに獲物の肉の内臓からビタミンやミネラルを摂っていました。現代のイヌは狩りをするわけではないので新鮮な内臓を食べられません。それを補うものとして市販フードには野菜類が入っています。「野菜も食べなきゃ」「野菜は体にいい」という人間の感覚をそのままイヌに当てはめるのは正しくもあり間違いでもあり・・「野菜」として考えるより「ビタミンやミネラル」ととらえるほうが的確です。 ビタミンやミネラルが体にどのように働くかはだいだいはヒトとイヌは共通ですが(適量のビタミンEは皮膚を健全にする、ビタミンDとカルシウムは骨を作る、など)、ただしヒトとイヌでは違う点もあるので(ヒトは体内でビタミンCを作れないがイヌは体内でビタミンCを作れる、など)ヒトの必須栄養素をそのままイヌに当てはめることはできません。それも頭の隅に置いておいてください。 前書きが長くなってしまいましたが・・・ どのようにフードを選んだら良いのでしょうか?という問いに答えるとしたら、食べさせて健康ならそれで良し、が私の答です。よく食べる・よいウンチをする・毛づやがいい・定期的に健康診断を受けて健康に問題ない、これらが「このフードでいいんだ」の目安になります。値段の高いフードがいいフードとはかぎりません。値段の高いフードのなかにはイヌのためではなく飼い主の健康神話や健康ポリシーを満足させるためだけにむやみに凝ったものもありますから。フードの防腐剤や着色料を恐れて手作りゴハンにこだわるときは、使う食材にも目を向けないと意味がありません。ごく一般にスーパーなどで売っている精肉や養殖魚や野菜は健康に害を及ぼすことはなくても薬漬けです。フードの添加物はイヤだから手作りゴハンというときは近所のスーパーの食材を使うのでは意味無しです。 |
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