獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200607-112

たごさんへ
投稿日 2006年7月19日(水)19時02分 投稿者 けりーずはうす

やはり、今回のことは身体的にも精神的にも「交通事故」に近い状況だと思うのです。
犬にとって、交通事故であれば車が怖くなりますが、今回はご主人には気の毒だと思うのですが
ご主人を怖いと思うのは致し方ないことであると思うのです。

もともと、一般的にチワワさんは大変怖がりで敏感な性質の持ち主です。しつけの時もどちらかというと
怒って育てるのは、萎縮をもたらし、あまりいい結果に結びつかないのです。
それが結局今回のこととあわせて、もともとご主人のことは「怖い」存在であったのが
衝撃的に痛い思いをしたために、決定的に怖くなってしまったのでしょう。

以上がチワワさんの心理状態といえるでしょう。

ではどうするか。ですね。とりあえずはあせらず、無理やりに2人にしたり、抱っこしたりしないで
いつもたごさんが間にいてあげてください。
また、ご主人は大きな声をあげるようなことをなるべくなさらず、穏やかに過ごしてみることです。
しばらくすれば(個人差はありますが、1−2週間)、ご主人がいても、大丈夫になるのではないでしょうか。
これ以降は、やはり個人差があるので、その時によっていいと思われることをなさってみてはいかがでしょう。
でも、基本的に、犬が大好きなこと(散歩やごはん)にご主人に積極的に参加してもらえると早めに
トラウマは払拭できるかもしれませんね。
ただし、絶対にあせらないことです。たごさんはドンと構えて見ておくくらいの包容力を持っていただいたほうがいいでしょう。
場合によっては、3ヶ月以上はかかるかもしれない、そういう気持ちでいていただくのがいいでしょうね。

もうひとつよけいなお世話をします。
今回のことで、病院に行くと鳴く状態も上記のショック状態で病院に行っていますので、同じように
トラウマとなっているようです。
できれば、良くなったら、スタッフさんにもご協力願えれば、診察でなくても遊びにでかけてみるといいでしょう。
また、不憫に思ってかばいすぎると、犬が怖いものや怖いことに一人で対処できなくなってしまうこともあります。
少し距離を置いて、身体的に大丈夫であれば、犬を突き放すくらいのお気持ちになったほうがいいと思います。

では、お大事になさってください。

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