獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200105-72

風がさわやかですね。
投稿日 2001年5月15日(火)13時03分 楓

気温は高いけど湿度が低い、1年中今日みたいな気候だったら!

きらりさん>わが家のもうすぐ13歳になるあかね嬢も4月6日に乳ガンの摘出手術を受けました。
あかねは5−6年前にも乳腺腫瘍になり、その時片側の乳房を全部摘出、今回は反対側の乳房を全部取って、なおかつ、転移が見られた足付け根もえぐり取る、という大手術に耐えてくれました。リンパ節にはすでに転移が見られています。
3時間半に及ぶ大手術にも耐えて、4日後には退院して現在はわが家で静かな毎日を送っています。
きらりさんの気持ちが手に取るように分かります。
何で、この子が?何も悪いことはしてないのに…なんでこんな病気に…なんで?なんで?って。
もしまた転移した場所が、簡単に手術で摘出できるのであれば、先生にお願いするかも知れないけど、抗ガン剤などを使った積極的な治療は行わないで、免疫を高める効果がある、といわれるサプリメントを中心に、後はできるだけ苦しまず、穏やかな気持ちで毎日を過ごせるように…今の私の願いはそれだけです。

どうしても人間よりも与えられた時間が短い動物を先に看取るのが、飼い主の宿命だと頭では理解できていても、感情が…なのですよね。
前にある獣医さんから「飼い主さんが病気のことを嘆き悲しむよりも、病気は病気として受け入れて、(その猫の個性の一つだと思うくらいに)それとつき合うすべを学びなさい」といわれたことがあります。
きらりさんは、今はまだ手術前で、そこまで気持ちの整理をつけるのは難しいと思うけど、「今日はこれだけご飯を食べてくれた」「今日はグルグル良いながら日向ぼっこしてくれた」…そんな毎日を、大切に思える時間を少しでも猫ちゃんと共有できたらいいな、って思っています。
嘆き悲しむのは後でもできること。今は今できることを考えてみましょう!

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