獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200111-53

猫クラミジア症って。。。那智さん>
投稿日 2001年11月21日(水)01時25分 楓

獣医師ではありませんので、参考程度に聞いてください。(長文すいませんm(_ _)m

那智さん、色々ご苦労様でした。その子猫にとっては那智さんのお宅に行くことで健康になれて良かったですね。

でも書かれた内容に少し矛盾を感じてしまいました。
最初に、余りよい環境でないと感じたにもかかわらず子猫を譲り受けた、と書かれて、最後に

>猫クラミジア症ってしっかり管理しているブリーダーさんの所の猫にも見られるものですか?病気が怖くて 信頼できるブリーダーから猫を譲ってもらったのに とてもショックです。

と書かれていますよね。
ご自分の目で子猫たちの環境、飼われている管理を見て不安を感じられていたのなら…???ちょっと疑問です。
適切な時期にワクチンさえ打てずにいるということは、そのブリーダーさんの管理が行き届いていない、ということではありませんか?
そのような環境で育てられている子猫であるのなら、それ以外にどんな病気を持っていても不思議はありません。

かくいう私も、10数年前に、どうしても欲しかった子猫をブリーダーさんから譲り受けました。
そのブリーダーさんのところは、とてもきれいにしておられたので、途中まで猫がそんな状態だとは気がつきませんでした。
でも帰りの列車の中で、シャンプーしたてだという猫の体にノミを発見して、すぐに獣医さんに診ていただいたところ、次から次への原虫の宝庫で!生後3ヶ月のオスのアメショーがたった1.3kgしか体重がないこと自体異常でした。
でも、今の私はその子と出会えて非常に良い経験をさせてもらえた、と感謝しています。
様々な猫の病気や虫を克服できたことは、すべてこれから先の猫との生活に何かで役立つと思いますよ。

尚、猫の原虫に関しては、どれだけしっかり管理をしていても完全に落ちきっているかどうかの確認は不可能な場合があります。原虫というのは、それほどやっかいな虫なのです。

また、クラミジアに関しては、日本の獣医さんの中では、通常の猫風邪ではないか?と判断される先生がまれにいらっしゃいます。アメリカではクラミジアのワクチンは一般化していますが日本では近年、混合ワクチンの中に取り入れられたばかりです(このワクチンの是非については、ここでは述べません)
クラミジアであると診断されたのなら、抗生物質で効果の高いものがありますので、すぐに治ります。

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