ネコ掲示板 2005年10月23日(日)10時41分

猫の乳腺腫瘍はその約９割が悪性と言われています。

つまり、再発というのではなく、切除されていない乳腺の細胞は常に腫
瘍化する可能性が残されているということになります。
腫瘍化した乳腺を１ケ所切除しても、エストロジェンの度重なる暴露を
受けていた乳腺組織がある限り、１ケ所切ってそれで終わりというわけ
にはいかないかもしれません。
１回の切除でうまくいったというのであれば、早期の手術で、運もよか
ったということになるのでしょう。

「再発」という場合は、本来であれば全ての乳腺組織及び乳腺細胞を除
去したのにもかかわらず、再び発生したというのが本来の用い方でしょ
う。
このあたりの言葉の問題は、飼い主がこだわってもしょうがありません
が、それだけ容易な相手ではないということになります。

乳腺腫にとくに有効とされる抗癌剤はありません。とにかく、早期に手
術に踏み切る。そして、開発されている化学療法剤を副作用を考慮しな
がら、使用していくということになるのではないでしょうか。

獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

$サポーター：ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー$

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー