ネコ掲示板過去発言No.1200-200608-95
re: 猫の脱毛が・・・ |
投稿日 2006年8月24日(木)15時07分 投稿者 プロキオン
避妊してあって、室内外の猫であれば、記述のようなことはあるかと思います。 動物病院では、俗称で「ストレス禿げ」と呼んだりされることが多いので、ストレスが 原因と言われたのかもしれませんね。 でも、本当のところはストレスとも言い切れないんですよ! 避妊済みですと、どうしても皮下脂肪が溜まりやすく、ちょうどお話の部分がタプタプ してきているかと思います。夏になると暑くなるので、体温を逃がしやすいように床に ぺったりとお腹をつけて「涼」をとるというようなときには、きわめて都合がよいです。 室内飼育ですと、寝て、食べての繰り返しで、やることがなく日がな一日グルーミング していますが、ちょうど舐めやすい場所であり、皮下脂肪も溜まりやすくて熱を逃がし にくい場所でもあります。 我が家にも1頭そのような猫がおりますが、やはり一番の年長さんです。夏にはそれこ そきれいに被毛が無くなっていますが、冬になると少しは毛が伸びてきます。 たしかに家の中を駆け回るというようなことはしなくなっていますし、しつこく舐めて います。 私は、「舐める」という行為がストレスの発散につながっていると考えていますので、 「舐性皮膚炎」に移行しない限りは、気にしないでいます。 職業柄、「舐性皮膚炎」は、多く見てきていますので、これとは区別しています。 ストレスの結果によって、毛根が閉鎖して脱毛したという現象ではなく、ストレス発散 のために舐めているうちに毛が抜き取られたと受け止めています。 程度の如何にもよりますが、皮膚炎にまで行っていなければ、そうそう気に病むことも ないように思います。特段、珍しい現象でもありませんし、我が家の娘達は、手触りが 「餅」のようだと話しています。
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