ネコ掲示板過去発言No.1200-200912-38
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投稿日 2009年12月1日(火)10時42分 投稿者 プロキオン
よく「避妊や去勢は、自然の摂理に反するから実施するべきでない。」という考え方に遭遇するのですが、この考え方には私は同意できません。 なんとなれば、猫と言う動物は人間が作り出した動物であって、自然界に存在している動物ではありません。猫の先祖にあたる野生の獣を手なづけて人間と共に暮らすことができるようにして生まれたのが猫です。つまり野生生活とは縁の切れた家畜(ドメスティックアニマル)としての姿が猫です。 繁殖活動をそのまま放置しておけば子猫の数は増えますが、では、巷にその猫達があふれかえっているかというと、その多くが寿命をまっとうすることなく、斃死していっています。野良猫の平均寿命はだいたい4〜6歳というのが通り相場です。とくに雄猫の寿命は短いです。雌猫にしても野良猫状態で生まれてくる子猫を育てていくというのも大変なことです。育つことなく途中で亡くなっていく子猫も相当な数になります。母猫も文字通り自らの命を削って育てている事になります。 このような実態が猫達にとって、あるべき自然な姿とは私には思えません。猫が人間によって生み出された動物であるからには、人間が責任を負うべきであるし、飼い主であれば守るべき義務があると考えています。 人間と共に暮らすことが前提である以上は、繁殖制限をかけることは必要です。それが人間にも猫にとっても有用なことだからです。ワクチンを接種し、避妊・去勢手術を施しておけば、野良猫と比較して10年以上は長い人生を送れるのですから、それを拒む理由はないように思います。 事故や喧嘩による外傷が絶えず、それのよる感染症で命を落とす、あるいは、生ませっぱなしや育て切れなくて死んでいく子猫達の姿を飼い主が知らん顔していて良いわけではないですよね。 >猫は好きに出入りするのが自然な姿と思い込んでいるため、ミロクを拾ってきた頃もそれでよく口喧嘩になり、最後には、家に閉じ込めるようなことをするなら捨ててこい!と訳のわからない逆ギレにあったため、今回もそこが最も頭の痛いところです。 死神の振り下ろした大鎌の一撃をかろうじてかわしてきたミロクです。普通は、そのまま死神に連れて行かれてしまっているものです。逃げるための代償をミロクにしても払っているわけですよね。 で、あれば、もう一度死神の大鎌の下に出て行かせては駄目でしょう。一度経験したから、その分学習して賢くなっているだろうと考えてしまってはいけません。 猫が外出したがるからと言って、猫自身はそこで起きるかもしれない「まさかの事態」を予見する力はもっていません。そこまで便利にできていたら、本当に魔物と呼べます。不測の事態というのは、飼い主が想定しておいてあげないとならないのです。人間には、ほんのちょっと先の事なら想像するということで予見することが可能です。そういう力をもった者が守ってあげるということが「猫と人間の本来の姿」であり、そういうことが望ましい自然な形だと思います。放置しておくことが自然な姿ではないはずです。
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