ハムスター・リスなど齧歯類掲示板過去発言No.1300-200512-24
ジャンガリアンとキャンベル |
投稿日 2005年12月10日(土)18時02分 投稿者 ふー
プロキオン先生が紹介して下さったHP、僕もものすごく見たいのですが、現在うちにインターネットの環境が無いので、近々ネットカフェに行って拝見しようと思います。 ジャンガリアンとキャンベルの見分け方でなんですが、部位でいうと耳の大きさや形、位置の違いであったり、頭骨の形、目の飛び出し具合だったりと色々ありますけど、全て両種を比較しての事なので、それらの事を踏まえた上でどれだけ両種を見ているかの慣れになってくると思います。 一部、毛色や模様で判断出来る事もありますね。 これは皆さんご存じだと思うほどポピュラーですが、キャンベルの場合、ブラックの遺伝子を持つと背中とお腹の境の模様が無くなり全身同一色となる、ジャンガリアンに無い毛色パターンがありますから、ブラックやパープル、ブルーなどの、いわゆるセルフカラー(全身同一色)であれば、ジャンガリアンでは無いと言えますね。 >るでぃさん 日本ではハムスターのスタンダードを定義する協会が存在しないので、イギリス等の協会が定義するスタンダードを基本とする事になりますよね。 その中でジャンガリアンと認められているのは、ご承知の様に、ノーマル、ブルーサファイア、パールホワイトの3種だけですよね。日本独自のプディングやクリーミーサファイアは正式にジャンガリアンとは認められていない訳ですが、この調査が進まないのは、研究者がいないのではなく、研究に資金提供する企業が現れない為に、なかなかはっきりした事が判らないのではないかと思います。 プディングはマウスにおけるアグーチイエローと同等の突然変異遺伝子ではないかと言う説が有力に思えます。マウスのこの遺伝子は、肥満因子を待ち合わせており、プディングに太りやすい個体が多く見られる事からもそのように思います。 冬毛に換毛することから、ウインターホワイトハムスターと呼ばれるジャンガリアンのその特徴も持ち合わせている様です。 プディングで不思議なのは、生後1ヵ月程で1度換毛することです。それまではどの個体もきれいなイエローですが、その換毛で毛色が薄くくすんでしまう個体が出てきます。これはサファイアベースの個体でサファイアのd遺伝子の影響が強く出る為と思われます。 インペリアルについては、インペリアルという毛色ととらえると判りづらくなります。プロキオン先生もおっしゃる様に、毛色に影響する遺伝子として捉えた方が判りやすいですね。 各毛色にインペリアルの遺伝子が加わることによってノーマル、サファイアそれぞれお腹が真っ白になり、背中側も茶系の色が少なくなります。 この遺伝子もプディング同様、由来が不明なので純粋な突然変異遺伝子なのかは判りませんが、インペリアル遺伝子は他の部位への影響が見られない事と、キャンベルにはこの遺伝子は確認されていないので、ハイブリッドとはあまり考えられないところですね。 自然界では存在しない各カラーですが、これらは全てノーマルの毛色を発現させるメカニズムの様々な過程に作用する事で色や模様のバリエーションとしての表現型となるわけですが、毛色を決定付ける遺伝子が毛色だけでなく同時に他にも影響を与えることは十分に考えられます。 プディングの例もそう考えられますし、ブルーサファイアの遺伝子は犬では皮膚が弱い傾向があるそうで、ジャンガリアンにおいても、データを取った訳ではありませんが多くの飼い主さんの話から脱毛をしてしまう個体がノーマルに比べて多い様な気がします。 ジャンのパイドも知る限りではあまり長生きした話は聞かないですね。 ノーマルの方が長生きするかは個体差という部分が大きいので一概に言えませんが、ノーマル以外のカラーを決定づける突然変異遺伝子は突然変異たる理由がどこかに存在するはずですので、それは覚えておいた方がいいかもしれないですね。 貼付の写真は、うちのキャンベル・アルビノサテン♀の『じゅに』です。本来アルビノは目も含め全身の色素が欠落して真っ白なのですが、そこにサテンコートの遺伝子が加わると、写真の様なクリーム色っぽく見える様になります。不思議ですね〜。 |
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