獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200606-66

もぐもぐさんへ
投稿日 2006年6月11日(日)22時29分 投稿者 チーママ

がっかりなさったのでしょう?
でもね、ウサギの骨折は1ヶ月じゃ治りませんよ。
(ね?うみみんさん モグ母さん?)
そこが犬猫とは違うところです。
2ヶ月以上、気長に待つしかないのです。
ゲージレスト(ゲージの中で暮らす)だけでも、何とかなることもあります。
ギプスは肩から手の先までしていましたか?
前足の先は出ていて体重が少しかからないと、骨の再生は
止まってしまうようです。
もし獣医さんが「1ヶ月で骨がつく」と思っていらしたなら、
大変失礼ながら、もしかしたらウサギにはあまり詳しくない
かもしれません。

もぐちゃんは食べてますか?
今どのようにしていますか?
まったく動きませんか?
右手はどこを骨折していますか?

お母さんが先にあきらめてはいけませんよ。
私たち飼い主は、生きようとする動物のお手伝いしか出来ないのです。
生きるのも、さようならするのも、決めるのはウサギさん次第なのです。
そしてウサギさんは我慢強く、そして潔いのです。
ほとんどのウサギさんが、ぎりぎりまで生きようとします。
それを飼い主さんがあきらめてしまったら、ウサギさんが生きようとしても
絶対に生きられないのです。
先生が「もうこれ以上無理」というならゲージレストで出来る限りの
お世話をするもヨシ。
「ほかの先生はどういうのだろう」と他のウサギに詳しい先生を
探すのもヨシ。
何しろウサギさんより先に、あきらめちゃいけません。
そばに付き添うことで、ウサギさんはもぐもぐさんに生きることを
教えてくれますよ。
それはウサギさんからもぐもぐさんへの暖かな贈り物です。
安楽死など選ばなくとも、生きることをあきらめたウサギさんは
長くないです。
反対に生きようとするウサギさんなら、多少不自由になっても、
時間がかかっても、回復してきます。
そのチャンスを、奪わないようにしましょうね。
今まで、ウサギさんはいつもそばにいて、もぐもぐさんを励まして
くれたことも、慰めてくれたこともあるでしょう? 
今度はもぐもぐさんの番ですよ。
大丈夫、ウサギさんにはもぐもぐさんの気持ちは十分伝わっていますよ。
だからずっとそばにいて、やさしく見守ってあげてくださいね。

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