獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200202-1

haluさんへ(発情の問題)
投稿日 2002年2月2日(土)03時41分 なみせき

不要な発情は死の危険があります。
メスなら卵詰まり(特に寒い冬の産卵は危険です)オスなら精巣という病気です。

鳥は卵を取り上げると産み足す習慣があるので卵は取り出さない。抱いたら気が済むまで抱かせておきます。繁殖を目的としないのなら巣箱は入れない。

私も共働きですが、リビングに日光はあたりますか?
卵を作るのにものすごいエネルギーが必要でボレーやイカの甲は必ず入れます。またビタミン(小松菜、青いブロッコリー、パセリ、摩り下ろしたにんじん)もあげます。
カルシウムをとってもそれを体に付着させるためにビタミンD3が必要です。これは日光浴で得られます。

発情を防ぐためには環境を変えます。いつもいる部屋ではないところに移動したり、かごを変えたり、かごの中のレイアウトを変えたり、軽いストレスを与えます。
かわいそうと思うかもしれませんが、発情をおさえるためには有効です。

鳥は「えさもある、水もある、敵もいない、暖かい」と思うと「子供でも作るか」と本能的に思ってしまいます。レイアウトや環境をかえることでそれを防げます。
発情しそうだったら早寝、遅起きをさせます。起きている時間が長ければ長いほどエサを摂取して栄養たっぷりになり発情します。
本当は夜7時には寝かせた方がいいと思います。

枝豆は塩ゆでしたものはよくありません。生もよくないので水だけでゆでたものを与えて下さい。
鳥は汗をかかないので過剰に摂取した塩分は肝臓を悪くする原因にもなります。
塩土も食べ過ぎてしまう子なら週に2日など決めてあげて下さい。

私は発情して卵詰まりで死んでしまいました。
ここに書いたことはそれから行きだした鳥の専門の病院の先生の話、鳥のことを詳しく書いてあるHPから抜粋したものです。
冬の産卵は寒いと卵管の機能が低下して卵が詰まりやすくなります。もし詰まったらその日は暖めて次の日にはすぐに鳥専門の病院に行ってください。
手で押し出して卵を取り出してくれます。でも素人が卵を押したり、鳥専門の獣医じゃないと体内にある卵を割ってしまい死んでしまいます。
あくまでも獣医さんに任せて、鳥の病院も探しておいて下さい。

メスの発情についてもっと知りたい場合は「卵詰まり 鳥」などの言葉で検索すると発情防止の方法や卵を持つと危ないことなどが書いてあるHPがたくさん検索されます。ぜひ一度読んでみてください。
愛鳥の幸せと長生きを祈っています。

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