鳥類掲示板過去発言No.1700-200307-51
単なるクチパクの場合 |
投稿日 2003年6月27日(金)10時50分 Dr.MJ
もし、暑さでクチパクをしている場合は脇を開き、胸をはったような姿勢になるでしょう。暑さや緊張しているいる場合はその状況が過ぎてしまえばしばらくして治まります。7週令位の雛の場合、餌を与えすぎてそのうがパンパンになる位ですとパクパクするかもしれません。いずれにしても病的な場合は、いつまでも続いたり呼吸時に変な音をたてたり、嘴の色が変色したり、はたまた下痢して食欲が落ちて羽を膨らまして。。。。なんてことになるまでほっといてはいけませんが。印象として、一般のペットショップで購入された鳥(特にに文鳥、セキセイ、オカメなど)は仕入れの段階でかなりの確率で栄養不良をおこしていると思われます。実際、食いつきがよく一見健康そうにみえても羽の状態をよくみればその子の過去の栄養状態がどんなであったかはだいたいわかります。そのような現状のためか、高い確率で甲状腺肥大が疑われる鳥に遭遇します。その症状が出ている子もいれば、症状はでていないがレントゲンで判明することもあります。自家繁殖にしても親に与えている餌に栄養不良があれば当然子どもにも影響します。もし甲状腺肥大があったとしてもそれによる弊害がでなければ結構普通に生活しているようです。しかし、普段から栄養のバランスを考えたフードを与えることが愛鳥を長生きさせることとなります。不足している栄養素があればそれを補います。換羽や繁殖期には人が思っている以上に鳥たちは体力やエネルギーをつかいますので、それを強化したものを与える必要があるわけです。もっとも信頼できるルートとすれば、少々高くても自家繁殖できちんとした栄養管理をしていることが明白な繁殖家から手に入れることです。しかし、今ある栄養不良を嘆いてばかりもいられません。早めに異常を発見し、それに対処してあげてください。適切な判断と対応があれば、充分元気でいられるのです。
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