獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200310-56

「無農薬」という言葉にも。
投稿日 2003年10月23日(木)16時23分 GO

個人の体験ですが、2年間15�uほどの家庭菜園を続けてみました。
家族やペットが食べる野菜を少しでも自分の手で作ってみようと思ったのです。
土壌作り、有機肥料、化学肥料、病害虫、水、近くの道路の排気ガス‥
気になりだしたら止まらない、といったところでしたね。
で、地元農家の方から適度なアドバイスも受けました。
やはりプロは日々研究、精進をしているものです。

某TV番組に端を発した所沢市の野菜の風評被害が最近話題になりましたが、
「農薬タップリの野菜」というのも誤解される表現ではないでしょうか?
従来の栽培方法による農産物の安全性否定もけっこうですが、
努力を重ねている生産者の中には苦々しく思っている方もいることでしょう。

農薬と化学肥料のおかげで安くて見栄えのよい農産物が豊富になりましたが、
一方で安全面に問題が生じたことはご承知のとおりです。
その反省を踏まえて、それらの使用規制は厳しくなっているし、改善も進んでいます。
そんな関係各所の努力を知ろうとすることも大事かと思います。

無農薬や有機農業の定義さえ、メディアの場や使う人によってバラつきがありますし、
品質や安全性の問題も、十分なデータ、万人が納得する方法があるか、というと‥難しいです。

ちなみに、農林水産省の「有機農産物等に係わる青果物等特別表示ガイドライン」では
・有機農産物
・転換期間中有機農産物
・無農薬栽培農産物
・無化学肥料栽培農産物
・減農薬栽培農産物
・減化学肥料栽培農産物
と、6種類の分類をしています。が、私も無論そうなんですが、
正確に理解して購入している人はほとんどいないと思います。また、従来の栽培方法のものと、
上記6種の栽培方法で作られた農作物(単体)を食べ続ける影響についてなどは
人に対してでさえわからないことだらけです。ましてや、ペットのデータはほぼ皆無でしょう。
ですから「同じものばかり、大量にあげるのではなく、ちょっとずつ色々な野菜を」と申しました。
資産運用の話ではありませんが、常にリスクはあるという観点で分散させることが肝心と考えます。

それから、ネット上でも有益な情報を発信してくれるものが確実にあります。
吉田信威さんのHP、
http://www.ne.jp/asahi/agricola/nobui/index.html
(特に『食と農について』のページは大変面白いのでお勧めです)
農林水産省のHP、中でも
『特別栽培農産物の表示に係る栽培基準についての提案』 (平成13年3月 )
(財)農産業振興奨励会 有機農産物及び特別栽培農産物研究会(栽培基準検討部会)
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/nousan/kanpo/tokubetu/honbun.htm
などは、一消費者としても大変勉強になります。ご参考までに。

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