鳥類掲示板過去発言No.1700-200312-101
セキセイの雛 |
投稿日 2003年12月26日(金)23時37分 はたの
2週間かけて・・・というところがそもそも問題です。セキセイは、一斉抱卵一斉孵化(2〜3日ぐらいはズレるとしても)が本来ですから。 次に繁殖なさる際には、擬卵の使用などもご検討を。 現在の雛への対応ですが、 a 大きいほうを人工育雛にする。・・・うまくいけば大小とも育つが、ヘタすると全滅。 b 小さいほうを人工育雛にする。小さいほうはかなり絶望的(ご経験ないとなればなおさら)ですが、おおきいほうは無事に育つ可能性が高い。 c 何もしない。bに近いものの、小さい個体の死体を傷んで他の雛を汚す前に取り出すためにはしばしば巣を覗く必要が生じ、育雛放棄のリスクがbより高い。この季節ですから、腐敗するより前に乾燥してしまうことを期待するのもひとつの考えですが・・・ d 小さい雛を取り出し、殺処分する。cに近い考えですが、どのみち助からないのなら、いじくりまわして衰弱させて・・・よりは、苦痛を長引かせず、と。 はじめてというのにシリアスなレスで申し訳ないんですが、現実的にはこのぐらいかと。 昨日今日孵化した雛を持つ別のペアに預けて・・・とかも不可能ではないんですが、さがしている時間もないでしょう。 もし私でしたら、手乗り個体がほしいならa、巣引き成功優先ならbにします。たぶんウチでも最後の(ないしその前、あるいはもひとつ前も)雛は育てられないだろうと思いますが、ひとつ勉強になりますから。 鳥の卵はむろん、幼いうちは雛も、生きてはいても、まだちゃんとこの世に生まれていないような存在ではあるんです。繁殖させるからにはかなりの死亡率を覚悟しておく必要があります。1回目の巣引きから全部育つというほうが珍しいぐらいで。 乳幼児の死亡率が高かった昔は、ヒトについても「○歳までは神のうち」などと言って、亡くなって悲しくても悲しまないことにしていたように。 |
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