獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200408-51

神経性の発作 病気のケア
投稿日 2004年7月29日(木)01時16分 投稿者 チーママ

現在神経損傷の鳥を飼っているものです。我が家の経験が何らかの
ご参考になればと思いまして。

我が家のマメルリハの場合、ある日目の前で止まり木から落ち、
体はフラフラ、ウサギの斜頚のように頭をのけぞり気味に傾け、
自分でコントロールできない様子。グルグル回ってしまいます。
当然餌は食べられません。
糞便検査、そのう検査に異常なし。
血液検査の結果は「何か炎症をおこしているが、すぐに原因は
分からない。小脳をやられているようだ」という事で、1度は
薬をいただいて帰宅しましたが、翌日には入院させました。

血液検査もあれこれやったのですが、ウィルスも細菌も確認
できず、肝臓の値がかなり悪かったようです。
保温と強制給餌。肝臓のための薬を多少つかったようですが、
何より4回/日の強制給餌と保温で、体力の回復をはかりつつ
経過を見ることになりました。
そして10日。餌は食べられないものの、多少頭のふらつきも
おさまり、時々身繕いもする様子が見られたところで、自宅で
強制給餌ということで退院しました。でもまだ、ちょっとした
事でドタバタと転げまわってしまう状態です。
自宅では、キャリーケースに入れ、ひよこ電球で保温。強制給餌
ですので良さそうなものは入れられると言うことで、パウダー
フードを野菜の絞り汁で溶かし、大麦若葉の粉末など混ぜて与えて
います。
最初の1週はひたすら安静。
2週から昼間は大好きなもう一羽のマメルリハのゲージのとなりに
おいたところ反応が良くなりました。キャリーケースのさんを登る
ようになり、かすかに鳴くようにもなり、餌をつつく様子。
ただ舌が麻痺している様で、食べることは出来ません。
3週。かなり元気になり、体重が増えてきました。ほんの少し餌のカラ
が見られるようになりました。まだ体のコントロールは完全ではありま
せん。頭もかすかに震えていますが、落ち着いているときはじっと人を
見ている様になりました。くちばしがかなりガタガタになっているので、
獣医さんでくちばしを整えてもらいました。
そして4週目に入った昨日。初めて止まり木に止まることが出来ました。
まだまだとても十分とは言えませんが、わずかずつ餌のカラが見られる
ようになってきています。
一生強制給餌と覚悟していましたが、ほんのわずかの明るい光が見えて
来た気分です。パウダーフードの濃度を上げたので、1日2回の給餌で
済むようにもなりました。

今日まで一番気を使ったのは、安静と保温、体力をつけることです。
症状が落ち着くまでは、静かな安全な環境が必要かと。そして体力が
落ちているでしょうから保温です。今でも朝見ると電球のそばで寝て
いますから、保温が必要なことが分かります。
食べられないようであれば、迷わず入院した方が良いでしょう。
発症して数日が勝負かとも思います。
その際「食べられないので、入院して強制給餌したらどうかと
思うのですが」と相談してみてください。鳥をよく診る先生なら
快く応じてくださると思うのですが。ただし入院費用は覚悟が
必要です。あらかじめ「2・3日」とするか「メドが立つまで」と
するかは状況次第かと思います。
でなければ、強制給餌の指導をしていただくか。
食べられるようなら、保温と安静を大事にしてみてください。
毎日体重を量る事も、大切なことです。鳥の1gは大きいです。
ビタミンの補給等も考慮して、獣医さんと相談しながら看病してあげて
下さい。

最悪の場合は眠らせることまで考えました。(その時は先生が引き取る
とおっしゃってくださいましたが)
今では案ずるが有無が易しで強制給餌にもなれ、とりあえずは生かす
ことが出来ています。一度損なわれた神経も、まったく戻らないわけ
ではないと、あきらめずにいます。鳥自体が持つ「生きる」という力
を信じています。

紫野さん
まずはポコさんのおっしゃるように「安全な環境」を作って、保温と
安静を試してみてください。

pipiさん
心配というなら飼い主から入院を頼んで良いと思います。
強制給餌の内容はどんなものでしょうか。
きちんとした給餌をしても体重が減るならば、何らかの原因がある
はずです。糞の状態はどうですか?
ただ極度の貧血であるなら、検査の為の採血も出来ないのでしょう。
獣医さんも強制給餌と投薬と安静・保温とたびたびの糞便検査、
といった対処療法しかないのかもしれません。
それならば手元において、手厚く看護するのも良いかと。
今現在は止まり木は取ったキャリーゲージ等、小さな入れ物で
保温してあげるのが先決かと思います。

どちらの鳥さんも、良くなることを心から祈っています。

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