爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200012-58
クーリング追加 |
投稿日 2000年12月6日(水)00時45分 とこまだしよ
よく温帯域に棲む爬虫類で自然界では冬眠するような種の冬眠、クーリングの是非 が論じられています。 現在の研究者やブリーダーの間では、冬眠あるいはクーリングは生理学的にも、 繁殖のためにも必要というのが一般的です。 いつもからだの生理学的機構がフル活動しているのは、確かに細胞の活動が活発 になり、分裂回数が決まっている細胞の寿命、ひいては個体の寿命は短くなる と思います。 ただこれは365日24時間たとえば35℃とかになっていればとても問題に なる、とかそれはあると思いますが。1日のうちである程度の温度差をつける ことによりそれはそれで全く異なった結果になると思います。 結構爬虫類は厳しい環境に棲息していることも多いので、自然の環境がその生物 のベストではないと思います。 たとえば、年に3ヶ月ほどしか活動できない環境にいることもあるホルスでは それで20年生きたものと、冬眠させないで10年生きたものでどちらが良いか というのはとても難しい問題です。(60ヶ月対120ヶ月) ヒトも昔に比べればずいぶんなまぬるい環境になっていますが寿命は延びています。 これと同じで、現在の時点では寄生虫の問題や栄養学的ものが寿命にもっともっと 影響を与えるものと思っています。 現段階では爬虫類に関する研究はまだまだ生態学 生理学の問題で、ペット化され より良い環境を与えるという研究は始まったばかりではないでしょうか。 これはやはり数年と言う単位ではなく 何十年 何世代という追跡が必要だと 思います。 現在の状況はクーリング云々よりいかに上手に飼うかという段階の方が殆ど なのではないでしょうか。 繁殖におけるクーリングはホルモン活動を整えるために必要な種もあることは 間違いないでしょう。 なんか難しい話でわたしも支離滅裂になってしまいました。 いつもGОさんの質問にストレートに答えられなくて申し訳ありません。 |
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