馬・ロバ・ポニー掲示板過去発言No.2200-200612-82
ポニーのえさの件 |
投稿日 2006年8月30日(水)23時18分 投稿者 toshiki
NMさん、ポニーのあばら骨の件ですが、一般的にはポニーの場合一番後ろのあばら骨の位置がわかるぐらいの体型が良いとされています。一般に牧場に放牧中は好きなだけ自然の草を食べさせておけば良いのですが、この場合、牧場にアルファルファやクローバーなどの豆科の植物が多い場合、放牧中でも過食になります。でんぷん質が多い飼料を食べ過ぎますと、特にポニーの場合、蹄葉炎の発生を引き起こし易いとされています。菅平牧場はほとんど稲科の牧草ですので問題ありません。 ご家庭で飼っている場合に、草をあげていると書いてありましたが、どんな草でしょうか。我が家の体高125センチのポニーで、生の草ですと、一日25sぐらいのえさが必要になります。これを干し草(チモシー(稲科)のドライグラス(青々と乾燥させてある干し草))で与えますと一日約4sとなります。豆科のヘイキューブは過食となりやすいので注意してください。(通常のシェットランドではもっと少ないですよ。) また、配合飼料は不要です。原則としてポニーには給餌しないほうが良いようです。ただ、成長期や妊娠期には、カルシウムを多く含むアルファルファやサプリメントが必要な場合もあるようです。 小麦やトウモロコシ等の穀物類を与えると即効で興奮しやすくなるといわれてており、これらの給餌は、重労働の後に少量あたえる程度としたほうが良いようです。 私は毎回秤で計量してえさを与えています。散歩で生の草を多くたべたら干し草は減量しています。 馬の体型をいつも気にしてみてあげて、ちょっとやせているなと思ったら量を多く、太りすぎかな。と思ったら量を少なくしてみてください。1ヶ月ほどで結果が出ます。 一番大事なのは「Good Conformation]といって、体型そのものもさることながら、はつらつと活気あふれる態度仕草が見られるのが重要といわれています。 いずれにせよ、ポニーを太らせるのは、痩せさせるよりずっと危険なことで、過食肥満は蹄葉炎などの原因となるため、どの書籍にも飼料管理の重要性が説かれています。
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