響歌さん、野生動物を対象とした獣医師になりたいとのこと。
すばらしい考えだと思います。
ただし、収入には結びつきませんので　その覚悟は必要だと思
います。

現在、野生動物に関わっている獣医師は実際に大動物や小動物
の診療に携わっている獣医師以外にも　家畜衛生や公衆衛生の
分野の獣医師もいます。そして、そういう先生方を裏から支え
ている獣医師以外のボランティアの方々もいらっしゃいます。
中でも、現地で何年もフィールドの調査を通じて現状の把握を
されている方達の存在は大きなものがあります。
野生動物に関わるのには特別な資格はいりません。彼らを好き
というだけで良いのです。
獣医師であっても　野生動物の診療で生活が保障されるわけで
もありませんし、実際に家畜や犬猫を診療していれば、現在抱
えている患者が優先であり野生動物は後回しになります。
その辺の事情はご推察願います。

獣医系の大学の中にも野生動物に関する講座を持っているとこ
ろもありますが、在学の６年の間に講師の先生が異動されるこ
ともあります。学問として教わるというよりも　自ら体験して
学ぶことも大きな意義のある分野ではないでしょうか？

１７歳ということですから、まず獣医師という資格に憧れるの
か野生動物に関わりたいのかの見極めが必要です。
とりあえず、獣医師になってから野生動物のことを考えるとい
うでもよいのですが、その場合は大学での授業内容に失望され
ませんように。
現在、野生動物の診療に携わっている獣医師達の場合は　自分
の信念というだけでなく、家族の理解の上でなりたっていると
ころが非常に大きいのです。

どちらのしても、響歌さんが自ら道を決めるしかないと思いま
す。どこの大学を受験するにせよ大変なことにはかわりありま
せん。私としては、目標があったほうが受験勉強も少しは捗る
かなという気がします。頑張って下さいね！