薮塚の日本蛇族研究所（スネークセンター）の研究者諸氏によると、マムシの毒はネズミに特異的に良く効くとの由。かんがえてみれば当然ですが。ちなみに海蛇類の毒はやはり魚に特異的に効くと。

マムシによる人の死亡例は、局部の症状が収まったために安心したころ、腎臓がやられる例がかなり多いとか。イヌとヒトの差はあるいはこちらにあるのかもしれませんね。噛まれたときに傷口近くを切るか切らないか、毒を吸うか吸わないか、血清を使うか使わないか、ステロイドをどう組み合わせるか、いろいろ難しそうでもあります。
この春、多摩地方の公園で出会いました。お花見シーズンでもあり多くの人が訪れるため、公園のスタッフに言われるままに殺してしまいました。その後さばいて、山菜とセットにして調査に来ていた学生さんにお土産に・・・。おいしそうでした。

ヤマカガシは一応毒蛇ってことになっていますが、微妙なセンのようです（きっとカエルには効くのでしょうけれど）。異種蛋白は多少とも毒性あるわけで、その範囲なのか、明確に「毒」なのか・・・。サバ缶で亡くなるかたもあるわけでして・・・。
昔、学生時分の先輩が、子供のヤマカガシ飼ってまして、眼鏡にからませたり口の中に入れたりしていました。かわいいし、飼いやすい蛇なので学校教材向きに思えます。口に入れるのは論外として、注意すべきは当然ですが、有毒だからといって迫害されないことを願うばかりです。マムシのように自動的に噛むわけでもないですしね。また、よく見掛けるわりには、飼育下繁殖も報告例がないようなので、ちょっと挑戦意欲をそそられますねえ。毒が体内で生産されるのかカエルからの移行か調べるためにハッチリング得ようとして挫折した話を聞きました。