野生と自然掲示板過去発言No.4000-200112-68
コイの放流 |
投稿日 2001年11月22日(木)17時40分 畠@全国カヤネズミ・ネットワーク
>GO さん ごぶさたしてます(^^) あれからウチの調査地ではクサガメは見ていません。 あの年は大雨で2回、かなり増水したのですが、 ここ2年はそういったこともないので、それと関係あるのかも知れません。 >学校のビオトープ教育でメダカの放流も流行ったようですが >今もやってるんでしょうか? 残念ながら、今も日本各地で行われています。 品種改良されたヒメダカを放流するのはもってのほかですが、 野生メダカの場合でも、水系が違うと遺伝子の撹乱が起きるので難しいです。 安易な「放流行為」そのものについて、見直す必要があると思います。 >プロキオンさん >もし、この表現がお気にさわったようでしたら、申し訳ありませんでした。 冗談のつもりでいったんですが(^^;; てっきり「ウソ付くな!」ってツッ込みがあると思ってました・・・。 >ただし、こちらは野鯉です。大人達が河川の魚に興味を持たなくなったので、 >川に帰ってくることができたようです。息を吹き返そうとしている自然ともい プロキオンさんが発見されたのは「マゴイ」のことだと思うのですが、 現在日本の河川に生息しているマゴイは、全て飼育用に品種改良された個体が 逃げ出したり意図的に放流されたものらしいです。 従って、「本当の意味でのノゴイ」はもはや自然下には存在しないとのことです。 この件については私も今勉強中なんですが、コイは雑食性の上に長命で大型化するので、 環境教育や環境関連のイベントでコイが何万匹も放流されることで、 在来の生態系に取り返しの付かない影響を与える恐れがある、と指摘されています。 ちなみに、オーストラリアでは、日本から持ち込まれたコイが「害魚」として やっかいもの扱いされています。 コイの放流については、当サイトの保全ゼミ@オンラインでも扱っていますので、 興味がある方は是非議論に参加してください(下記URLから行けます) >カヤネズミも休耕田に生い茂る葦に火を入れると、一斉に逃げ出してきたもの >ですが、今はどうしているのやら? 休耕田が今も残されているのなら、小さい集団で生き残っている可能性もあると 思いますが・・・。 火入れはある意味、カヤ場の維持に必要なので、必ずしもカヤネズミにとって 悪い行為では無いのですが、耕作地(休耕田)が開発されてしてしまうことは 深刻です。彼らは移動能力が低いので、生息地の消失は死活問題になりかねません。 http://yamaya.yi.org/kayanet/index.htm |
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