野生と自然掲示板 2002年1月5日(土)12時39分

海岸沿いの堤防道路を車で走っていたら、
前方でトビとユリカモメがなにやら喧嘩の真っ最中。
ゆっくり近づき車の中から喧嘩の種を見てみたら、
それはタヌキかネコの肉片でした。
どこかで事故にあったものをカラスが運んできて、
それをトビが奪い、数にモノを言わせてユリカモメがトビと争奪戦を繰り広げていたのです。
近づいた車を恐れてトビは空高く去っていきました。
車を恐れないユリカモメはフロントガラスにぶつかるくらいに群れ飛びながら、
何十羽もが入れ替わり立ち替わり地上のご馳走をついばみます。
私の車は鳥柱のド真ん中。ヒッチコックの映画「鳥」さながらでした。

路上に横たわり腐れ朽ちていくよりも、
食われて新しい肉となる現実がそこにありました。
---死して他の者の糧となる。
野生とは、自然とは、そういうものですね。

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