野生と自然掲示板 2004年4月4日(日)01時01分

水を差すようで恐縮ですが。

　最近の考えですと、遺伝的多様性は種や亜種単位ではなく、地方個体群単位で、しかもその中のバラエティまで考慮されるようになっています。

　つまり、国内の遠方から持って来て栽培したものを自生地ないしその候補地にバラ撒くのは、よかれと思ってであっても、かえって混乱を深めることになりかねません。
　お近くの自生個体をもとにして殖やして・・・も同様に。

　これだけぐちゃぐちゃなので、いまさら多少の混乱の追加は別に非難するにあたらないと思いますが、大規模に、自然を守るためになさろうというのでしたらご一考を。
　お近くで見掛けないニホンタンポポに拘るよりも、お近くにある在来種を邪魔しないとか、お庭から外来種を排除するとかというほうが・・・
　とはいっても植物の場合、やたらめったら外来種ですし、交雑も多いし、悩ましいんですけれどね・・・

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