野生と自然掲示板過去発言No.4000-200612-20
自然淘汰(長文です) |
投稿日 2006年3月10日(金)23時53分 投稿者 sutemaru
弱い順から餓死していく事は自然の摂理ですから、又それによって自然界では強いものだけが生き残っていくのですから、そこまで人間が調節できる事ではありませんよね。 沢山の子猿が映っていましたが、それを育てるための栄養が足りないから人間の住む所に下りて来てしまったのでしょう。 本来食料にあった数だけ生き残っていく所を、今年はそれすら生き残れないと判断して、天敵に近い人間の住む所まで下りて来たのにはそれなりの事情と覚悟があったと思います。 見えないところでこの猿の子供たちも当然今までも餓死してきたことはあるでしょう。でも人間の社会に出てこなくてもすむ状態だったのではないでしょうか。 去年の秋から冬にかけては多くの動物が人間の社会まで出てきています。生きるために必死であって、ただ意味なく野菜などを荒らしにきているのではないでしょう。 餌が豊富な季節が来れば居なくなるのではないかと思います。一年中畑を荒らしているのではないでしょう。 出てきたその現象を人間の側も何か動物たちが教えてくれていると察していかなければいけないのではないかと思います。 昆虫であれ、ネズミであれ、鳥であれ、魚であれ、何時もと違う行動を動物たちがするときは、ただ出てきて邪魔だ殺せとか、人間の財産収入を脅かすと言う事ばかりを言うのではなく、何故それらの動物が今までしない行動を取るのか、そちらの方に注意を払った方が良いのではないかと思いますよ。 動物は餌があるだけ増えるかもしれませんが、それ以上の餌は無くても今までは出てこなかった、それが出てきて必死で食べている、 それを増えたら殺す、減ったら必死で増やそうとする、それはおかしい事だと思うのです。 カラスだってゴミを散らかさない工夫を人間がすれば、餓死していく数は目には見えていませんが実際には殺した数もものすごいですが見た目は大分減りましたよね。 人間だって数が増えすぎれば餓死が増えている国は今までにも沢山ありますよね。 増えすぎて、食料が足りなくて、戦争する所もあれば、周りが助けようと必死で援助する国もある。その行動は一時期は食物を与える事から始めても、最終的には自分たちで確保できる環境を作っていけるよう導いたり、教育を手伝ったりしますよね。 人間が人間を助けるように、人間が動物を助ける事は当たり前だと思います。 増える事を恐がって助けないと言うのはおかしいです。 動物は増えすぎて困るより、食料の量に合わせて生活を送ると思います。 それを出来なくしているのは人間がその生活の場を無くしてきているからでしょう。 いくら人間が助けてあげたくても、実際には自然淘汰もあれば、天敵もいれば、餓死もあって、自然界で数が調節されているでしょう。 今まででもある動物が増えたからといってその島に天敵を入れて、それによって逆に大きな失敗をした事もあるように、自然を何でも思い通りに出来ると思っているところは違うと思います。 豊作、不作も自然の淘汰や恵みであり、その恩恵を人間だって動物だって受けてこの地球で生きているのですから、自然体で良いのではないですか? ごく側に居た動物たちが居なくなった時、人間だって生きていられなくなる時期が来るのではないでしょうか。 動物や植物が増えたの減ったの言える日本はまだ平和な国なのでしょうね。 でも射殺は卑怯です。今人間の世界では平気で親や子供、夫や妻を殺します。 動物たちが撃たれて死ぬ時、その親や子供、夫や妻を、人間以上に護ろうとするでしょうね。簡単に減らすために殺すと言うそういう姿を平気で子供たちに見せていく社会だから、邪魔だとすぐ殺そうとする人間が育っているような気がします。 先日テレビで親を殺した息子がせいせいしたと警察で全く悪びれないでまだ言っているという事件を放送していましたが、そういう人間を育てているのは日本の社会ではないでしょうかね。命はもっと尊いものだと思います。弱肉強食で肉食獣が生きるために動物の命を奪う事と全く別な殺しだと思います。
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