野生と自然掲示板過去発言No.4000-200612-19
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投稿日 2006年3月10日(金)20時16分 投稿者 はたの
>猿の食べ物である木の実や色々な芽等が今の動物達の生活を支えるだけに充分であれば、 殖えますよね・・・ すると「増えた数」に対しては餌が不足します。 射殺をしない方法はいろいろありますね。物理的な柵を設けて、殖えて餌不足になったらその中で餓死してもらうのも一案ですし、ノイヌやオオカミを放して食って貰うのも一案。いずれにしても大きなデメリットがあるわけですが。 どんな環境であれ、収容キャパには上限があります。仮に日本列島にヒトが居住していなかったとしても、キャパの上限は大きくなりますけれど、限界があるのは同じで、限界を超える個体は養えない、つまり、なんらかの理由で死んでいくわけです。 被捕食等による死亡で収容キャパ以下で推移するか、収容キャパそれ自体で制限されるかは違っても、不幸な死は当然のことです。 ヒトによって射殺されるのと、見えないところで餓死していくのと、本質的な違いがあるでしょうか? クマのためのどんぐり散布(あるいは山中に「被害担当」の畑を設けるなども)は餌付けに他なりません。折り合いの線の微調整のための短期的・緊急避難的な方策としてはむげに否定はしませんが、それで命を繋いだクマを元に殖えていったら、すぐに追いつかなくなります。 たとえばドングリには豊作年と不作年がありますよね。表年と裏年。これは、ナラ類の対ノネズミ戦略と考えられています。不作年を作ると多くのノネズミが餓死する。その後でたくさん実を付けると食われず生き延びる種が増える。むろん多くがノネズミの犠牲になり、ノネズミが増えます。そのままにしておくと落とした実がみんな食べられてしまうから、不作年にしてノネズミを殺しておいて・・・というような。 死んでいくノネズミのために豊作年のドングリを保存しておいて、不作年に蒔いてやるべきでしょうか?
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