動物の愛護掲示板過去発言No.6000-199902-11
意見はいろいろあるでしょうが・・ |
投稿日 1998年12月9日(水)12時40分 プロキオン
確かに自分をかわいそうと思うのは、周囲の大人達の影響が 大きいでしょうね。 #マスコミやメデイアも含めてですが。 ある心臓病の先生は欧米で心不全による死亡率が低いことが 気になっていたそうです。心臓病はある時点がくると薬が効 かなくなって対処に困ることがあるからです。 欧米の先生方の答えは安楽死するからとのことでした。薬の 効果が見られなくなった時点で獣医師の仕事は終了したと判 断するのだそうです。日本ではとても通用しない話ですが、 あちらの先生方はその意見にみな賛同されたとのことでした。 逆に、日本的な考え方の方が虐待ではないかという意見も出 たようです。頭上にいただく神様が違うと同じ獣医師でもこ うも異なる見解になるのだから、論文1つ読むのにもその下 にあるものに気を使う必要があるよというのが結論でした。 # 聖書では全ての創造物を人間が神に替わって管理すると の契約が交わされているので安楽死は問題にならないの だそうです。 また、ある環境問題に取り組んでいる女性は10代の頃、海 外の大会に参加したりして、組織を発展させてきたのですが、 最近は若い賛同者が増えていろいろな独自の活動をやってく れるようになってきた。日本の将来は明るいぞと喜んでいた のだそうです。 でも、ふと気が付いてみたら、世間は何1つ変わっていなか ったそうです。自分達の組織が居心地が良くなったために一 般世間との間はかえって解離してしまっていたのだそうです。 我々が何か行動を起こそうというときに周囲の人全てが賛同 者というわけではありません。反対者や多くの傍観者が常に いるのです。めぐさんの考え方は正しいと思いますし、動物 愛護に興味ある方達の間では多数意見だと考えられます。私 も異論はありません。 でも、世間一般ではまだ犬や猫と人間の子供をいっしょに扱 うことに異論があるのが現実なのです。話が大きくなれば、 犬猫の譲渡会の会場も貸して貰えなくなるかもしれません。 だから、里親里子の名称にこだわらないといったのは、上辺 だけの対処とは考えていません。 その1点を除けば、私もめぐさんの意見に賛成ですよ。 神戸の地震の際にも救護活動に携わった獣医師や愛護団体は 人間が大変な時に犬猫かとの反感を買わないようにとB先生 の提案でわざとビニールハウスから始めて、そこで寝泊まり したそうです。例え正しいことでも、世間から認知されるま ではこちら側が気を使って配慮しなくてはならないこともあ るのです。そうしないと運動自体をつぶしてしまいかねない からです。 前回も言いましたが、この考えは人に押しつける気はありま せん。私個人の心づもりです。 |
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