獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200107-135

殺すだけでは無いですよ、上手く使って欲しい。
投稿日 2001年7月27日(金)07時40分 sutemaru

保健所に保護された動物はその地域によって保護期間が一週間とは限りません。
もっと早い所もありますから、もし御自分の飼っている動物が行方不明になっ
たら毎日あちこちの保健所、保護センター、警察に連絡を取って下さいね。
毎週等と言っていたら手後れになります。
どんなに忙しくても、一日のうち一度も連絡を取れないなんて事は無いと思うのです。
一日中電話で一回も連絡が取れなかったら、保護センター迄でも行けば良いのです。
殺されるかもしれないと思うから、時間が限られていると思うから、飼い主さ
んが必死で探してくれるのです。
今迄何回も迷子や放浪しているワンコ等を保護しましたが、まず飼い主さんが
必死で探してくれる子は保健所や警察等のお陰で大体帰っています。
でも、腹が立つ程のんびりした飼い主さんがどれだけ多い事か。
そんなに遠くに行くとは思っていなかったから近くの保健所や警察に頼んでお
いたのに等と言う飼い主さんがどれだけ多い事か。
そういう飼い主さんに限ってお互いに連絡もしてくれないのか等と怒るものです。
他の保健所にもし連絡があったらお願いしますと言う事も当てにしてはいけません。
何度か経験がありますが、探す側が必死にならなくて誰が助けてくれるでしょう。
保健所や警察、保護センターがお互いに連絡をとってくれていると思って安心
してはいけません(勿論取ってくれる事も多いのですよ、でも取ってくれる事
が当たり前と思わないで欲しいのです)。現実的にどこも必ず間違い無く連絡
がとれるとは思ってはいけないのです。
先方の責任と言う事ではなく、居なくしてしまったこちら側の責任と思って必
死で探して欲しいのです。
それから、警察に保護して貰ったと安心しないで下さい。うるさく吠えたり人
に危害が加わる等心配があれば、すぐに保健所に引き渡されてしまいます(こ
れも経験済み)。それは誰の責任でもありません。預かった警官を信じていた
と言っても、その人がどんなに置いておきたくても、警察署は動物を預かる所
では無いのです。保健所は嫌だから警察にと責任を転化しないでください。
よほど個人的に責任を持つと言ってくれない限り(それでもかなり無理)、警
察には動物は長く置いておいて貰えるとは思わないでください。
あくまでも、もし自分の飼っている動物が行方不明になったら、飼い主が必死
で探せばセンターなど保護されていれば見付かります。見つけなければなりません。
殺す為のセンターでは無いのです。
見付けて欲しいから保護してくれているのです。飼い主が来ないで処分される
としたらそれは誰の責任なのか、そこを考えて欲しいと思います。
それから、もし迷子動物を保護したら、警察等に頼らないで、御自分の所等に
置いて飼い主さんを探してあげて下さい。飼い主さんが必死なら必ず見付かります。
探してあげているうちに、余りに無責任な飼い主さんが多くて嫌になってくる
事もかなりありますよ。小さな事から始めればそれまで多くの方の小さい見え
ない努力がどれ程大きな力になっているかきっと判ります。
言葉だけなら何とでも言えますからね。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。