獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200107-3

土佐犬の保護について
投稿日 2001年6月9日(土)16時48分 Tonko

3才の土佐犬ですが、痩せてよろよろとしている上に元気もなく、
とても3才には見えませんでした。
 その犬の飼い主である女性は、「早く死なせて、次は小型犬を飼いたい」とはっきり
言うのです。この人は以前飼っていた犬を捨てて、この土佐犬が子犬の時に引き取って
飼い始めたそうですが、今はその大きくなった土佐犬をもてあましている様子です。
 食事は満足に与えていません。「あげるのは旦那さんの役目だから、私はあげないし、
あげる気はない」とさらっと言い、問いただすと「早く死んでくれないほしいのよ」と
言いました。
 食事は肉(缶詰)をあげたことがないそうです。以前飼っていた犬を事故で死なせ、
その時見た犬の脳ミソを見てから、肉を見ると吐き気がするのでダメなのだそうです。
だからあげるのはドライフードだけです。おそらく生れてから今まで、肉類を食べた
ことがないのです。
 初めてその家を訪ねた時、日陰もないようなジャリ道に繋がれ、炎天下ハッハッと
息も荒く座り込んでいました。飲み水の入れ物には汚い水が残っていて、水を入れ
替えてあげると夢中で2杯も飲み干しました。また、持参した缶詰と固形のドッグフードを
与えると、鳴きながら夢中で食べるのです。ちゃんと食事をもらっていないと思われました。
その上、手足には多数のカサブタがあり、尻尾は先がちぎれていました。ストレスで
噛むのだそうです。そのことを聞いても、最近は獣医さんには連れて行かないと言います。
 当然のように散歩はさせていません。犬が甘えて寄ってくる時は、あろうことか飼い主は
スコップで叩いて追い払うのです。近所の人達が見かねて「かわいそうだ」と言ってきても
気にもとめません。そのような話も笑いながら話すのです。このままでは死を待っている
飼い主に、確実に殺されてしまいます。
 
私は猫を飼っていますし、知人の地元ボランティア(この方も猫が主に専門です)も
犬の扱いには分からないことだらけです。とにかく体格の大きい土佐犬に
「襲われたらどうしよう」「噛まれたら」などと考えてしまいます。
近づいても撫でても、幸いそのような事にはならないのですが、
保護するにしても、どうしたらいいのか?というのが正直な気持ちです。
散歩をずっとさせていないと聞き、させてあげたいとは思うのですが、
私にできるのだろうか?突然走り出しても大丈夫か?と思うと自信がありません。
 これから暑くなり、犬の体力にも限界があるでしょう。飼い主が見殺しにする前に
何とかして助け出してあげたいと思うのですが、まずどこで保護できるのか、
3才の土佐犬に引取り手は付くのか?と考えてしまいます。
どうかどんな事でも結構です。何かアドバイスをもらえませんでしょうか。

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