獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200108-47

気持ちは同じでしょうから。
投稿日 2001年8月7日(火)15時38分 sutemaru

動物愛護と言うのは団体で行っても、個人的にしていても気持ちは同じだと思います。
ただ、時には人間ですから走り過ぎる事も、思うように行かない事も限り無くあると思います。
昔、ある保護団体で安楽死の薬を分けて欲しいと言われた事があります。
勿論そのような事はできませんが、何故かと理由を聞きました。
その時、その方の家の中は捨てられた動物が多くて、臭いも世話も経済的にも限度だった
と思います。
それでも、増えて行く動物の数に理性を失いかけていたのでしょうね。避妊去勢の手術を
するには費用がかさむ。それでも子供はどんどん増えてしまう。生まれてまもない子達は
安楽死して、今あげられる子だけを残さないと共倒れしてしまう、自分で処理するから薬
だけ欲しいと言う事でした。結局ここは駄目になりました。
助ける為に始めた結果がこのようになる例は少なくありません。
あそこは拾ってくれると噂が出るとあっという間に捨てられる動物が増えてしまうのは
誰のせいでもなく、人間のせいですね。
一匹貰ってくれるなら、三匹も同じだからと押し付ける方は、動物愛護ではなく、その
大変さから自分を救いたい気持ちが大きくなってしまった方だと思います。
その反対に、子連れの家族で貰いに来て、家族だし安心と良く調べもしないで飼い猫の子
や捨て猫を貰ってもらうと、行き先が実験動物に売られている事もあります。
そのような仕事をして、今実験用の動物が少なくて、高く売れるからと商売にする家族も
います。
そのような人間と、本当に欲しい人間を見分けないとならない経験を沢山してくる内に
ついつい言葉はきつく、貰い手には厳しくせざるを得ない現実が沢山あるのです。
プライバシーまで入り過ぎと言う事があった所は、そのような苦い経験をされた所かも
しれません。
全く安心して動物を貰ってもらえる人間ばかりでしたら、決してそのような接し方には
ならなかったと思いますよ。
どちらの人間か見分ける事はそれは難しいですし、後で判っても信じられない様な人がその
ような事をするのです。
判った後の苦しみは、あげた動物を思うと胸を裂かれる思いのものです。ですから、例え態
度が横柄であっても、口の聞き方がむかついても、それが人間に対してではなく、動物達が
不幸にならないためだと言う事を思ってあげれば、少しは優しい気持ちでそれらの態度を
受け取れないでしょうか?
見えない人間の汚い所を、このような事をしていると沢山みてしまうものです。

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