獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200112-8

生活していくということ
投稿日 2001年9月7日(金)13時05分 おとら

「動物保護団体」と言ってもピンからキリまでありますね。
世界規模のグリーンピースからたった一人でされている方まで。
ナミさんは八方塞で愛護団体に助けを求められましたが、
彼等もナミさんと同じような状態であったとしたらどうでしょう。
そして毎日誰かしらに「愛護団体なんだろ。助けてくれ。助けるのが当たり前だ。」
と言う趣旨の事を言われていたとしたらどうでしょうか。
みなさんも言われているように個人の愛護活動は余裕のないのが現状です。
みなさんギリギリでされています。
ぜひそこのところを、分って上げてください。
実のところワタシは目立った愛護活動なんてしたことが無い人間です。
実情はそう言う活動をしている方の話やネットを覗きに行って知る限りです。
ただ、二匹飼っているネコはどちらも保護をした野良猫です。
実際我が家では二匹が限度です。これ以上は金銭的にも、時間的にも、物質的にも無理です。
ですから春先になって子猫が目立ってくると
「どうかお願い。ワタシの目に触れるところには出てこないで。」
と一心に願います。出てこられても私にはどうすることも出来ないからです。
無理をして家に迎え入れても新旧ネコ、人共倒れになってしまうのが目に見えているのです。
新参者を救う目的でしたことが、救うどころか先住者ともども不幸になるのならしてはいけない行為だと思います。
保護するということはその動物に二度とつらい思いをさせないのが最低のルールです。
それが出来ないのであれば、今度は自分が虐待者になってしまうだけです。
ナミさん、まるさんのお気持ちは分らないでもありません。
しかし保護してよかったねと言いたいのは、愛護団体をしている人も皆同じなのです。
そうでなければ、私財をなげうってしてはいません。
でも、現実暮らしていくと言う事は人も動物も大変なのです。
今の日本ではなお更です。
現実を見据えた上での保護活動をこれからもどうかお続けください。

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