動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200803-54
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投稿日 2008年3月31日(月)12時21分 投稿者 プロキオン
札幌医科大学で肝硬変の発症防止につながる研究の報告が掲載されていました。 こちらは、ラットを使用して薬の効能効果を確認したということです。この実験ですと、薬を投薬されたラットのグループは存命して、投薬されなかったラットのグループは発病して死んでいったということです。 この対象群のラットは、何かされていたということではなく、餌と水だけでそれ以外には何もされていません。むしろ、何もされなかったから死んでいった動物達といえます。これらのラットはもともとが疾患モデルとして確立されている系統なのです。 そのような系統というのは、なにも実験動物という事に限らず、一般のペットでも見かけます。マンクスとかスコティッシュホールドというような猫になりますと、純粋種ということで交配していくと、そのことが原因で死んでいってしまいます。遺伝子に致死的なものがあって、それが集まってしまうと死に至ってしまうのです。このような種を維持しようとすれば、人間が意図的に近縁の品種と交配して雑種化してあげる必要があるのです。 問題のある遺伝子が一つの個体に集まり過ぎないようにするということですね。 犬の方でも昨今は問題のある遺伝病が増えてきておりまして、個体の治療ではどうにもならないということがあります。品種としての改善の必要性が求められています。 人間が関わっていかないと存続できない系統というのは、実験動物にもペットにも存在しています。管理されることによって存続していくものもあるということですね。 タイトルに関わったラット達であれば、言葉を話すことができれば、「俺達にもその薬をくれ」と言ったかもしれません。
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