獣医師広報板ニュース

動物看護師掲示板過去発言No.7000-199907-18

テクニシャンの仕事
投稿日 1999年4月24日(土)12時40分 林 文明

獣医師の林です。
私の個人的見解です、と前置きをしておきます。
現行の獣医師法の中でも テクニシャンができる仕事は かなり広い範囲であると思っています。
つまり、私が考えるテクニシャンの仕事は、診断と診察、手術以外のところです。
治療の注射も テクニシャンの仕事と考えています。(もちろん どんな注射をするか は獣医師が指示を行います)
考えてください、テクニシャンの意味を。
技術者ですよね。
技術的なところは獣医を超えてほしいと思っています。

私の病院のテクニシャンはそういう意味で獣医を超えているテクニシャンがいます。
要は 法律どうのこうのではないんじゃないの?ってかんじです。
獣医師がテクニシャンを信頼して、仕事を任せ、テクニシャンがその責任感で仕事をする、というところでしょう。
テクニシャンが失敗したら獣医師が責任を取るのです。(これは、代診の失敗=行印の失敗=院長の責任、ということも同じ)
一般の会社でも同じでしょ。
部下の失敗は上司の責任。
社会の常識です。

自分で責任が取れないから、人にやらせない、ということだけなのです。
だからこそ、厳しい指導もするし、熟練してもらいたいと思うのです。
それができない人は 獣医師の無責任さを テクニシャンの無能さ、法律の尊守に置き換えているだけなのです。
獣医師のレベル(医療行為だけでなく)があがらなければ、テクニシャンのレベルアップなんてありませんよ。
私が言いたいのは、獣医師のレベルが低いから今のテクニシャンの地位になっている、ということなのです。
わかるかな?言ってること。

アメリカのテクニシャンは国家資格ではなく 州の資格なんですよ。
でも、みんな自信を持って責任を持ってやっています。
一度見てくるといいですよ。
受付、ケンネルボーイ、テクニシャンなど日本とは仕事ぶりが違います。

ほんとはこの3倍書いたんだけど消しちゃった。
ということで、続く・・・

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