うちの病院では全身麻酔で獣医師がスケーリングをしています。
超音波スケーラーです。
患者さんによっては全身麻酔と聞くと、大げさ、と感じる人もいるようです。
「今までは麻酔はかけないでやってもらっていた。」
という患者さんもいます。麻酔は怖い、できればかけたくない、ということのようです。
そのとおりです。しかし、歯石がたまり過ぎていて、犬歯まで抜かなければならないような犬（出血がひどく処置に時間がかかることがある。）が多く、丁寧な仕事をしようとすると（ポリッシャーをかけたりもします）、全身麻酔下がいいと判断しています。
もちろん飼い主さんに納得してもらったうえで処置しています。
医療行為全般にいえることでしょうが、こちらが良かれと思ってやっていることでも、飼い主さんの意に反してしまえば、その飼い主さんにしてみればよい病院ではないのでしょうね。

手術の見学については、手術の時間（深夜にかかってしまったり、長くかかりそうな場合）、ぶっちゃけた話その日のこちらの体調（手術に集中したいとき、気持ちに余裕がないとき）などにより、断るときもあります。
どうしてもという飼い主さんにはもちろん見学してもらいますが、だいたいは待合室で待っていてもらいます。